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積極的に評価すべき「はてな」の柔軟性

予想はされた住所登録の義務化撤回

 「はてな」から【重要】というかたちで住所登録の義務化撤回のお知らせがきました。11月1日の住所登録の方針発表以降批判が続出し、パブリックコメントなどでユーザーの意見を求めたり、各分野の専門家にも積極的に意見を求め、当初の認識になかったご意見を聞けたとのことで、これまで権利侵害行為が横行した経緯はほとんど無く、単体で見れば住所登録の必要性が低いと言わざるを得ないと考えるに至ったとのこと。

 ■はてなへの住所登録の義務化撤回について

 http://www.hatena.ne.jp/info/address

 ユーザーからの提言に真摯に耳を傾け、誤りを正し、謝罪するべきは謝罪して新たな方針を打ち出して実践していくことは「はてな」のプラスにはなってもマイナスになることはあるまいと思う。現在の日本の企業を含む組織の多くが「はてな」のように行かないだろう。確かに何も考えないで住所を登録したユーザーの中には立腹したり失望する人もいるかも知れない。やっぱり「はてな」には最初っからプライバシー・ポリシーなんてないのだと信頼を損なう部分もあったかも知れない。しかし わくたま さんが「今回の騒動の発端になったはてなの不手際などは責められて然るべきだ。しかしその論理全てが間違っているとは思わない。むしろブロガーの中でモラルの問題を十分に提起し得なかった我々の責任という事も考えるべきだ。」と述べているように「はてな」自身が持つ危機意識を考慮すればやむを得ない部分があったのは確かだ。

 ■渦巻くブログの著作権問題とniftyの「自己責任原則」

 http://www.13hz.jp/2004/11/post_23.html

 くまが「はてな」を 批判 したのはウェディング事件の時に Beyond さんの個人情報を法的根拠のないままに警察に開示したという一件があったからだ。今回の「はてな」の決定には「警察からの照会など法的拘束力がないものについては開示条件から外し、プライバシーポリシーを変更しました。」とはっきりと謳われている。言論にかかわることを伴う組織である以上複雑な現代の社会システムと密接にかつ知的に対峙して行かなくてならないから、紆余曲折もあるだろうし、失敗もあるだろう。そんな中での組織の舵取りは難しい。だから自らを省みて正しい選択をしながら変わっていこうとする「はてな」の企業姿勢にはうたれた。くまには JANJAN 編集部よりずっとまともな組織に思える。今回の「はてな」の選択を伴う行動は積極的に評価されるべきだしエールを送るべきだと思いました。