珊瑚記念日
風化させてはいけない日
e_r_i_c_tさんのところで取り上げている「珊瑚記念日」。うっかり忘れ去っていたので事件を風化させないためにも記録しておくことにしました(笑)。俵万智さんは「サラダ記念日」でさらりと恋愛を脱構築して見せてくれたけど僕らは「珊瑚記念日」を脱構築するわけにはいかないよね。しかし改めてこの朝日新聞の捏造記事を読めば呆れるばかりですね。これを読めばなるほど武富士からの献金はさもありなんと思えるし、北朝鮮の関係者に半ば公認された状態で取材をしなければ朝鮮語を読めない記者がどうして曽我ひとみさんの住所をすっぱ抜けるのかというのも納得がいってしまう。じゃあやっぱりNHK番組改変問題報道も捏造なのかと疑うのは当たり前の問題意識なんじゃないかと。
サンゴ汚したK・Yってだれだ
これは一体なんのつもりだろう。沖縄・八重山群島西表島の西端、崎山湾へ、長径八メートルという巨大なアザミサンゴを撮影に行った私たちの同僚は、この「K・Y」のイニシャルを見つけたとき、しばし言葉を失った。
巨大サンゴの発見は、七年前。水深十五メートルのなだらかな斜面に、おわんを伏せたような形。高さ四メートル、周囲は二十メートルもあって、世界最大とギネスブックも認め、環境庁はその翌年、人の手を加えてはならない海洋初の「自然環境保全地域」と「海中特別地区」に指定した。
たちまち有名になったことが巨大サンゴを無惨な姿にした。島を訪れるダイバーは年間三千人にも膨れあがって、よく見るとサンゴは、水中ナイフの傷やら、空気ボンベがぶつかった後やらで、もはや満身傷だらけ。それもたやすく消えない傷なのだ。
日本人は、落書きにかけては今や世界に冠たる民族かも知れない。だけどこれは、将来の人たちが見たら、八十年代日本人の記念碑になるに違いない。百年単位で育ってきたものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の・・・。
にしても、一体「K・Y」ってだれだ。
1989年4月20日『朝日新聞』夕刊のカラー特集(写'89 地球は何色?)より
日本のジャーナリズムのリテラシーの欠如を世界に知らしめた日
しかしこの記事、読めば読むほど味がある。朝日自身が「八十年代日本人の記念碑になるに違いない。」と言っているのだから僕らはご希望通り「八十年代朝日新聞の記念碑」として毎年想い起こさなくてはなりません。「百年単位で育ってきたものを、瞬時に傷つけて恥じない、精神の貧しさの、すさんだ心の・・・。」ってこれ朝日新聞の報道姿勢そのままですね。1989年4月20日は日本のジャーナリズムのリテラシーの欠如を世界に知らしめた一大記念日でもあります。ご存知なかった方は是非下記サイトをご覧になってご自分の目でお確かめください。美しい珊瑚礁に朝日新聞がくっきりと「K・Y」と彫り込んだ朝日自身の手による写真もありますよ。
関連サイト
■不可視型探照灯:「サンゴ汚したK・Yってだれだ」 と朝日新聞が捏造したから、4月20日は「珊瑚記念日」