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2倍遅い!Let’s Note Pro の MacBookPro Mini 化計画 III

ObjectDeskTop などでインターフェイスを変更する

 WindowsMac 化計画まず最初にやるべきことは Emacs のセッティングだろう。Emacs が無いパーソナルコンピューターは僕にとって画像が映らないテレビや音のでないオーディオセットと変わらない(笑)。そもそも MacWindows をユーザーサイドから見た場合の大きな違いはなんといってもそのキーバインドにあると言える。後述するように見た目のインターフェィスなどはどうにでもなる問題だからたいした問題ではない。テキストの入力やコンピュータのコントロールを Emacs から行うことで僕らは Mac でも Win でもほぼ同じキーバインドコマンドラインを手に入れることが出来、場所や環境によってマシンが変わっても 全く違和感なくいつものようなコンピューティング環境を手にすることが可能になるのだ。

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  1. ここまで来れば上等。Pnasonic Let's Note Pro Win2000 でEmacsMeadow)を起動!
  2. このインターフェイスOSXそのもの。ヒラギノフォントもしっくり来ます。
  3. ちなみにこちらはPMG5で同じファイルをEmacsで編集しているところ。フォントの美しさは win の比では無いがそれにしてもLet's Noteの完成度は高い!
  4. Let's Note pro の MacBookMiniPro 化計画、これにてDone!当然だが IEOutLook は削除して今回は Mozila FireFoxThunderBird をインストール。

 Emacs のセットアップの前にまず、ATOKヒラギノフォントをインストールしておく。ATOK は他のバージョンや OS の版をユーザ登録している限りダウンロード販売を利用すれば約 4000 円で購入することが出来る。現在の Mac 版は ATOK 2005 Version18 で Win 版は ATOK 2006 Version19 だから残念ながら ATOK Sync で同期して辞書のマージをすることは出来ない。だからダウンロードしてインストールしておいて、パスの通った適当なデレクトリに普段使っている Mac からユーザー辞書を複製しておき辞書ユーティリティーで読み込み適当に名前をつけて一旦 ATOK19 辞書ファイルにして既定のデレクトリ(ATOK辞書ユーティリーティーでデフォルトに表示されるから悩むことはない)に保存してから辞書のマージを行う。これで今まで使っていた普段の入力環境はそのままコピーされる。ヒラギノフォントもダウンロード販売を利用してインストール、これもなんなく終わる。

 余談だが Mac OSX と同様に 22000 グリフを超えるヒラギノオープンタイプを 6 書体揃えようとすると 6万円を超えてしまう。DTP を職業とでもしていない限りいくら何でももったいない。もちろんこのオープンタイプを用意すればタスクバーのフォントですらヒラギノに変更しても文字化けすることなくまるで Mac OSX のように表示することも可能だと考えられるがモバイルにそこまで金をかけるのもどうかと思うしそれでは中古 Let's Note 本体の値段も上回ってしまうからここは一番安いトゥルータイプのヒラギノ角ゴシック W3 一書体で断念することにした。もちろんこれでは MS P ゴシックとグリフ数は変わらないから Tahoma フォントで 1bite 文字ををサポートされる MS P ゴシックと違ってタスクバーの表示には使えない。だけどメニューやメッセージ、ヒントには問題なく使えるからその辺はコントロールパネルの画面からヒラギノフォントに設定してしまおう。

 ついでだから実際とは順序が前後してしまうが Emacs の設定の前に stardock社の ObjectDeskTop と ObjectBar.exe のセットアップについて。 ObjectDeskTop.exe は機能や使用期間の問題からセットで購入する。Stardoc社のウエブサイトでクレジットカード決済をすればあとは OSXFink Project のように GUI でネットインストールが出来るから悩むことはない。その中の WindowBlinds.exe を使ってインターフェィスのスキンを変更する。僕は Kol氏のスキン Tiger を選択した。タスクバーを OSX のメニューバーのように振る舞わせるのは ObjectBar.exe の仕事。ただし ObjectDeskTop のセットに含まれているとは言え最新版の version 1.99 は XP でしか動作しないから win2000 でも動作する version 1.6 を単独でダウンロードしてインストールする必要があった。そして Kazlog の ObjectBar 日本語表示パッチを参考にパッチを当てて 2bite 文字が通るようにする。前述したようにここでヒラギノを指定すると時刻や日付表示付近の日本語が化けるので Thoma Bold にしておく。ObjectBarReg.REG を Meadow さんで開いて最下行を"ObjectBar,0\"=\"Tahoma Bold,128"と書き換えてから実行する。

 仕上げにアイコンのアピアランスを ObjectDeskTop に含まれる IconPakager.exe で、Mac OSX System というアイコンセットに設定。そして OSx 風の大きくなめらかなアイコン表示や陰付きの文字、そしてそれらを Windows とは反対にデスクトップの右側に固定するために IconX.exe で設定する。 IconX ではアイコンの表示位置やフォントの色、陰などのほか名前を表示するフォントとの位置関係やオフセットをピクセルで細かく設定できる。モバイルではほとんどマウスを使わない僕にはアピアランス的にはこれで十分だがより遊ぼうと思えば OSX の Doc も再現できるからそのうち遊びでやってみようと思う。

 実は Windows マシンをまともにさわるのは今回が初めてだったのだがこんなことをしているうちに Windows のおおよその概要とファイルの位置関係などが把握できたと思う。MS-DOS という低レベルな OS の上に実行ファイルを組み合わせて GUI を乗せていく手法は BSD-Darwin という低レベル OS にレイヤーごとに実行ファイルを組み合わせて Aqua GUI を構成していく Mac OSX と構造はとてもよく似ていると思った。コアなファイルにリソースを組み合わせたもので GUI を構築していく旧 Mac OS とは大いに設計思想を異にする。しかし Mac がそのリソース構造故に旧来からアプリケーションサービスの利用をソフトハウスに対して厳密に要求してきて、その伝統が OSX になっても守られているの対して Windows はその厳格さが大いに不足している。Mac OSX と違って Windows 自身が厳格さを持たないサードパーティーのソフトを撥ね付けていくように設計されていない。そしてマイクロソフト自身も後から後からそうした厳格さを持たないソフトを自ら Windows に組み込んでいるように見える。故にその厳格さをいつまでも実装できずに来たのだろう。おそらくそれがチンケなくらいに穴だらけの脆弱な OS に Windows が成長してきた大きな原因なのかも知れないと思う。AppleQuickTImeiTunesWindows 版で Windows の用意したメニューやナビゲーション、Window のスキンなどのアプリケーションサービスを全く利用せずにオリジナルを実装してしまったことには大いに笑わせてもらったがこれはまさしく Apple のエンジニアの Windows に対する嘲笑に他ならない。インターフェイスなどどうにでもなるから大した問題ではないというのはこういうことなのだ。