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NGP 10周年記念パーティー

NGP10周年記念オフ

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 前にも書いたと思うがNGPという異業種交流グループがある。昨日はその10周年記念の集い(宴会?しかし実際は11年か?最初のオフ会から10年と言うことらしい。最初のオフ会はなんと某銀行の都内にある役員専用の料亭で行われた)があった。発足当時はオフ会と読んだが今でもオフ会は死語になっていないのだろうか。この会のそもそもの集まりは今は亡きニフティーサーブにある。アポウの 力本5300 のユーザーグループだったのである。力本5300と言えば迷走するアポウがノート型コンピュータにこれもまた今はアポウ自身が見捨ててしまった PowerPC なる浮動小数コプロセッサを内蔵したリスク型の石を搭載した記念すべき、そして品質管理的には恥ずべき名誉と不名誉をかね備えた第一号機だったのである。とにかもかくにも最高級モデルで70万円、標準モデルでも40万円を越えるこの力本を衝動買いした約200名のメンツが参加してアポウの公認ユーザーグループとしては国内第2位の規模を誇ったグループだった。

 しかもこの恥ずべきモデルはソフト的にもハード的にもトラブルと初期不良のオンパレードだったからユーザは毎晩のようにニフティーでトラブルを語り助け合ったのだった。そしてこのモデルに対するアポウのフォローは基本的には当時 NCR 運営するクイックガレージににて驚くべき程の素早さと親切さをもって行われたのである。だれがマザーボードを無償交換してもらった、だれがハードディスクを無償交換してもらった、誰が液晶フレームを無償交換して貰った、誰かが修理のついでにメモリを無償で増設して貰ったなどの情報が毎晩のように怪しげに飛び交い二ひきめの泥鰌を狙う輩が次と次と名乗り出るものだからアポウの費用負担はウナギ登りだったに違いない。いやはやアポウさん有り難う御座います。しかひその投資あってかユーザたちはアポウ真理教の信者となりおのおのの企業や学校、あるいは友人のコンピュータ導入にアポウ製品を強く推奨し、こんにちの iPod 景気に沸くアポウ再建のための人柱となり礎になったことは十分に推測しうるのである。

 ちなみにかつてJR各駅で目にした「ひかりは西へ」や「そうだ、京都へ行こう!」の美しいポスターはメンバーの力本の隅に貼ってあった「Intel in Trash!」のステッカーと共に知性的な女性メンバーの PowerMac で創られた作品である。勿論このほかにもメンバーの Macintosh でデザインされた美しい建築物やレストラン、そしてその年の話題をさらったとあるミュージシャンのステージもある。私たちのグループ NGPMacintosh から生まれたものはまだまだ様々だがそれは当然のようにそうだと意識されることなく皆さんの生活にとけ込んでいるはずである。

 NGP は発足以来コンスタントに活動を続けてきた。毎年の様に箱根の温泉旅館を借り切ってイベントを催し、さらに情報交換や交流のためのオフ会(飲み会)は頻繁に行われてきた。メンバーは多士済々である。最初の頃はと言えばカラオケボックスのテーブルには力本が所狭しと並び歌を歌うこともなかった。メンバーはクイックドローを、リソースによるファイルとアプリケーション管理の安全性と容易な国際化を、今現在の Aqua の原型である Display PostScript を彷彿させるクイックドローGX の先進性をそしてリスク型プロセッサによる浮動小数点演算の優位性を冬の夜でも暖房がいらないくらいに熱く々く語り合って夜は更けていったのである(そのせいかしばらくオフ会の拙の写真には吹き出しが加えられてその中にはクイックドロー・ルーチンと書かれていた-笑-)。10年以上前に力本に僅か28.8k/bpsISDN 対応モデムカードを実装してISDN型の公衆電話からオフ会の模様の画像を公式サイトにアップして全国に点在するメンバーにリアルタイムで配信したのは WIndows95 が発売されて間もない頃であった。

 あれから10年、アクティブにグループと関わっているメンバーの人数は減った。しかしそれでも中心メンバーはいまだに一年に一度、もしくはもう少しだけ多い頻度で各所で交流と情報交換を重ねている。それが10年ということで久しぶりに大々的に集まった。みんな腹が出てしわが増えて髪の毛が減り、家族の人工が増えたり、減ったり。それでも変わらぬ笑顔がそこにあった。楽しいっ!時間はあっという間に過ぎていく。皆でこの10年を振り返って昔話に花が咲く。もうみんなPCはすっかり自分のマンパワー・アンプリファイヤーになって使いこなし、誰もテーブルにPCを開く人はいなくなった。それの殆どのメンバーが新しくなったアポウの力本かインテル本を所有していると言う。地方から見えた人はホテルを取って翌日は秋葉散策をすると言う。みんな大人になったのか再会を誓って終電までにはお開きとなった。

 最後にこの会をニフティーのパティオで立ち上げたハンドルネーム「Mac大好き」さんについて触れておかなくてはならない。かれは発足当時まだ高校生だったらしい。彼はオフ会に出て来ることは一度もなかったし、メンバーの中で彼に会った人は一人しかいない。恐らく変な大人ばっかりでついていけなかったんだと思う。それでも彼はこのNGPのパティオを閉鎖することもなく今年の3月でニフティーのパソ通サービスが終了するまでそのパティオの運営料金を支払い続けてくれた。彼がこのパティオを始めなければこの会は今のかたちでは誕生しなかっただろうと思う。ここで改めて「Mac大好き」さんに謝意を表したいと思う。長い間有り難う、そしてご苦労様でした。