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元JANJANオフ?木走日記オフ?

電車で化粧する女と側室認可論とパラダイムシフト

 先日、こえださんから呼び出しのメールが来て木走日記でおなじみの masashi さんと木走さん、こえださんと会ってきた。こえださん以外のかたはお会いするのは始めてだ。先日旧 Mac ユーザーグループの異業種交流の集まりについて書いたが、僕はネットで知り合いお会いして実際にお付き合いすることに免疫が出来てまったく抵抗はないということと、 masashi さんと木走さん共に随分と様々な分野で議論をしてきたのでお会いしても全然違和感はなかった。お二人とも JANJAN や木走日記でのご発言どうりのお人柄だった。僕の場合そう言う環境に身を置いているせいかも知れないが意見が合わない方とも仲良くなれる。実際のところこえださんには随分と小難しいことを振りかざして悩ませて来てしまったと思うし、masashi さんも木走さんとて 何処ぞの宗教団体や市民運動団体のように意見や主張がピッタリ合って仲良くなったというわけではない。僕自身は随分と批判的なことも書いてきたと思うし、批判もされたんじゃないかと思う。それで良いのだ。

 僕は自分の主張を他者に押しつけるつもりは全くない。JANJAN で書いたことがあると思うがかつて JANJAN で投稿していたのは自分の考え方をより多くの方に知って貰って批判されることによって自分自身が選択すべき方向を正していきたいという考え方が根底にあるからだ。ネットでの畏友と呼ばさせていただいたらご本人には迷惑かも知れないが、僕が勝手にそう思っている Libra さんが折に触れて述べられる「わたしが主張することは、わたしなりに納得がいくまで考えてきて、今はそのように考えているということを述べたものにすぎず、どなたかに同調されたところで、わたしの考えが正しいということには全くならないのでどなたかに同調してほしいとは思いません。わたしは、どなたかがわたしの考えの誤りをわたしに気づかせてくれたときには、そのかたのご意見を感謝の念をもって受け入れたいとおもいます。」という考え方に敬意を持って賛同している。

 そんなわけだからどんな問題についても理性的に論理的に議論を積み重ねる masashi さんも木走さんも僕と意見の違いがあって当然だと考えているしその違いに僕は学ぶことがたくさんあると思っている。そしてこえださんは徹底的にデモクラティックでありリベラルな人だ。僕らより全然お若いけれどもなるほどというツッコミをされる。秋篠宮に男の子が誕生してこえださんが真っ向から怒り狂った三笠宮の側室認可論もとりあえず立ち消えになり僕としてはホッとした。女性の電車の中での化粧の話も面白かった。僕や鮎川さんの考えるあるべき世界が現実に電車の中で化粧をする女性たちによって突き崩されている。

 あるべき世界は複雑で重層的な現実の世界を認識し記述することによってより現実の人間の視点に引きずり降ろされていくということだ。解決策はモラルの強要ではない。男社会に女性を組み込まなければ家族という小さな共同体の単位から始まってその構成の頂点である国家までが食べられないという目の前の現実の中で、職業意識をちゃんと持った女性がいるということに想像力を働かせなければならない。勿論、足を投げ出して爪楊枝を加えて酒の臭いをプンプンさせる電車のなかのバカオヤジと同様にモラルの強要が必要なバカ女がいることもその想像力を働かせた上でなら大いに認めることが出来るのだが。

 パラダイムシフトはなにも科学の世界だけではないことがよく分かる。善と悪に切り分けることで民主主義を謳歌してきた戦後日本史は一度明治まで立ち戻って多元的に重層的に複雑さをそのままに記述し直すところまで今日要請されていると思う。そうでければ人間の存在として僕たちは明日の、否、今日からの適切なオプションすら選択できない危機的なところまで追いつめられてしまったのではないか。こんな話を中心に諸々いろんな話をしたわけだが、考え方の違い、意見の違いが争いにならないところがみんな素晴らしい。だから彼らとはネットで議論していても楽しいし、実際にお会いしてお話ししてもとても楽しいのだ。4人で語り合った数時間はあっという間に過ぎてしまった。masashi さんはそのまま深夜バスの車上の人となって関西へ帰られた。そのあと3人で僕の行きつけのバーへなだれ込んだがもうそこから先は記憶がまったくない。しかしなぁ、驚くべき程の放逸!楽しいからといって盛り上がってしまう自分のこころにまだまだまったく修行が足りないと情けなくなる。ゴータマ・ブッダは45年間、人と話すときは最初も中間も終わりも常に理性的で静かに感情に押し流されることなく法に従って語った。ああ、雲泥の差だ(爆)