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創価学会・公明党はまだキャスティングボードなのか

衆院補選結果を読み解く温度差

 衆院補選は政府与党の完勝だった。自民の完勝だったわけではないのだろうが僕が良く読んでいるサイトでは公明・創価学会の力をどう評価するかについては一時ほどの危機感は薄れているようだ。特に公明・創価学会を過大評価する必要はないという論調も目立ってきた気がする。いままでは公明・創価学会のキャスティングボードぶりには冷静であまり取り上げることのなかった木走日記さんが『自民党候補者の当落の命運を握るのは公明党である事実』と丁寧に数字を積み重ねながら論証しようと試みておられるが、それは公明・創価学会がかつてはセクト的でカルト要素をもつ宗教団体であるから注視するというところには余り関心は注がれていない。むしろ政権党である自民党が公明の力を借りなければ単独で政権を維持できないことを批判的に扱う視点から書かれているがこれは今までの木走さんの論調と大きく変わることはない。むしろ木走さんが公明の力を取り上げたことが少し新鮮に映る。

 つらつら日暮らしさんもこの話題を扱っているが公明・創価学会についてはまったく言及がない。創価学会の伸張にはかなり危機感を持っておられる tenjin95 和尚だがこれはあえて無視することで木走日記のコメンテーター denchan さんが言われたように『批判者が却って彼等に能力以上の力を与える事になっている皮肉な事例』を避けてのことだろうか。無視こそ最大の敵対かも知れない(笑)。

 世の中驚くことばかり!の鮎川さんも反創価の急先鋒のような人だけにどういう評価をされるか興味があったがトップページでエントリへの導入に『早く創価を切らなきゃ』とは述べているものの危機感をお持ちであろう rice_shower さんのコメントに対しては『現実にはキャスティングボードを握っているのかは甚だ疑問です。過大評価は禁物かと。』と力の過大評価に一定の注意を払うよう促されている。選挙を通じて民衆の感情の渦巻きがどう収斂されて組織票と関わりながら結果に反映していくのかよく分からないけれども(このあたりはこえださんに是非ご教授願いたいと思う分野である)創価学会公明党の力を過大評価しないようにというのは学会員たちがもはやXデーと呼ぶ池田氏亡き後の創価を視野に入れれば導き出させるスタンスではあると思う。

 池田氏亡き後の創価学会が今ほどの求心力をどれほど持ち続けるのか不透明ではあるし、政教分離の原則から言えばグレーゾーンにいることを自他共に認める創価・公明がいくら自民に対して選挙協力をし政権の中に一定の地位と力を得たと言ってもそれは自民党流の国民に対する責任の取り方と価値創造の手法を見極めて擦り寄っているに過ぎない部分も多いから大躍進折伏運動時代のように無茶は出来っこないというのは分かり切っている。もちろん世間にはオームがやったことが実はその一部は創価学会がやったのだと危険視する考え方もあるが、むしろ創価学会が存続していくためには事実を隠し通していくことを含めてそうしたことがないように舵を取っていかなければならないことくらいは創価自身が自覚しているだろう。そういう要素が積み重なっていささか紳士的に振る舞う創価の現状を微熱のような安倍人気がより覆い隠してしまっているような感は否めない。

 こうしたことを論ずると類い希な視点から話題を提供してくださる田口汎さんの 何が問題か?What is on mind,now? がこの話題には全く触れていない。かつてはその創価学会観について痛烈な批判を展開された山折哲夫氏については最近も『佛教はおろか宗教を語る資格はない』と辛口の批評を述べられた田口汎さんだったが実はこの話題に触れるどころか10月15日からブログの更新がないのである。ご高齢なだけに体調でも崩されていないか心配である。

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生きとし生けるものが幸せでありますように。

 

元記事(ngp-mac.com/kumarin)へのコメント

 

 

 

tenjin 95tenjin 95 2006/10/26 6:52

管理人様

 

TB&リンクありがとうございます。

確かに、今回は創価学会についての考察はいたしませんでした。ただ、神奈川・大阪どちらのケースもそれまでの投票率からガクッと下がっており、多分に学会の影響は大きかったように思います。しかし、これが推測以上の何物でもなかったものですから、明確に数字を出せれば別の指摘もあったのですが、行えませんでした。大都市圏ですから、強いのだとは思いますが。

 

創価学会という政治団体化しつつある宗教団体については、その表の部分を積極的に評価しようとする動きも仏教学者の中にありますが、少なくとも創価 対 伝統宗教という最前線にて対峙する限りでは、かなり過激な部分も持っていますし、カルト性は消えていないことが分かります。

 

先だっても、親がある寺の積極的な檀家で、息子が学会員になってしまったケースがあって、その息子の理不尽なこと。極力中立な立場に立とうとしましたが、何故あそこまで善悪を分けてしまえるのかが不思議でした。このカルト性を持っていることに目をつぶり、その上澄みの部分だけ評価しようとする流れには危惧を持っています。

 

 

 

鮎川龍人鮎川龍人 2006/10/27 20:03

くまりん様、お元気そうで何よりです。

私のまで取り上げて戴きありがとうございます。

現在も創価学会のカルト性には強い危惧を抱いております。

政・官への浸透しかり、巨額の資産しかり。

暴力的な部分もありますし、逆に弱者と結びついた巧妙なシステムも構築されておりますし。

しかし時代の流れは非カルトだと思います。

紙媒体のメディアが全てではない現在、カルトの影響力は弱まらざるを得ないと思います。

創価の場合ご指摘の、現ボス以後、という大問題もあります。

根本的な脆弱性(味方である会員に対する攻撃性)がある以上、所詮、カルトは宗教にはなれないわけです。

まぁ公明党を含め、終焉は近いというのが私の予測です。

むしろ組織の一部がオウム化するのでは?というのが心配です。

自暴自棄の集団って危険ですものね。

 

それより、いくつかのエントリで取り上げておられる安倍氏本人の方が心配です。

真意が知りたいところですが、小泉氏を(あるいは岸氏を)越えるような業績を残せますかどうですか?

 

こちらも生暖かく見守るしかないでしょう。

 

ではまた、お元気で。

 

 

 

kumarinkumarin 2006/11/4 6:21

tenjin 95 和尚さま、鮎川さま。

コメントありがとうございます。

 

>>根本的な脆弱性(味方である会員に対する攻撃性)がある以上、所詮、カルトは宗教にはなれない

 

なるほどごもっともです。

 

>>れより、いくつかのエントリで取り上げておられる安倍氏本人の方が心配です。

>>真意が知りたいところですが、小泉氏を(あるいは岸氏を)越えるような業績を残せますかどうですか?

 

 わたしは長いスパンで見た政治家としての業績と国民の求める日常的な価値の提供とは別の視野で見るべきだろうと思います。長いスパンでの舵取りへの評価はさがった時代が決めてくれるでしょう。その時の人々の価値観によっても左右されるでしょうから。

 

 ただし安倍首相が日常的な価値の提供とその責任の取り方についてはもう既に小泉さんの後塵を拝しているように思います。それについては新たにエントリを起こしてみました。

 

安倍ちゃんが小泉さんを越えるのは難しくない?

http://d.hatena.ne.jp/kumarin/20061104#p1

 

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では、お幸せでありますように。‘