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’04 Dominique LAURENT Bourgogne Ruge と海鮮焼きそば

三軒茶屋くらりすへ

 これは嗜好の問題で他人様に押しつけるつもりは全くないがこの店は良い。大きなお世話かも知れないがこの店には長く続いて欲しい(実際長く続いているのだが)ので少し宣伝をしたい。もしこの店が代々木上原にあればもっと賑わっているんじゃないかと思う。Dominique LAURENT を飲みながら焼きそばが食べられる、しかも BGM は JBL でジャズなんて最高じゃないかと思いつつ。いかんせんこういう趣味の人はそんなに沢山はいないだろうから。

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  1. 生ビールはブラウマイスター
  2. 飲んだワインは Dominique LAURENT Bourgogne Ruge Cuvée Numero 1。ドミニク・ローランと言えば新樽200%という人だ。100%新樽で熟成し半年後に再び100%の新樽と入れ替えるそう。これは余程もとになるジュースが濃縮されていなければ出来るワザじゃない。
  3. 実際ワインは非常に美しい色合いをしているが新樽200%を意識させないほどに酸も果実味もバランスしている。カリフォルニアに良く見られるトースト香が突出しすぎているワインとは明らかに一線を画すものだ。重要なのはバランスの良い味わいと風味豊かなピノノワールらしさなんですね。
  4. コルクも風味良くとてもしっかりしたものでした。

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  1. 海鮮焼きそば、トッピングは生でもいけるボタン海老。
  2. あんかけは塩味のみのまろやかさに溶き卵でコクを出したシンプルなもの。ワタリガニも瑞々しくふくよかで美味。たっぷり和えられた小葱微塵切りが味に格調と品を与えています。
  3. FA 35mmF2AL を外して FA 50mmF1.4 で撮る。こういうことが許されるオタクな世界かも?今回は 35mmF2AL に Kenko AC CLOSE-UP No.3 を装着して撮ってみたがこのレンズは開放絞りでもフレーム周辺のフレアが微妙で柔らかい。50mmF1.4 に同 CLOSE-UP を装着した場合に比べれば被写界深度がやや深く料理の接写には使いやすいと思う。勿論画角も少し広がるから写りこむ範囲も少し広がる。35mm カメラで 50mm レンズを使うとこんな感じかと思う。
  4. 仔牛の赤ワイン煮込み。ブルギニオンのように濃縮された赤ワインソースのみではなくデミグラスソースでまろやかさを出してくれているからヨーロッパをむき出しにしてさあどうだと言わんばかりに我々日本人の食習慣を脅かす味ではなく食べやすい。 FA 50mmF1.4 で CLOSE-UP を付けずに少し寄りすてピントが付け合わせのヌードルと皿の顎に後退してしまった(^^;。

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  1. あまりの美味しさにガツガツと食す!道元禅師に叱られそう。道元禅師は材料が粗末だからと言ってがっかりしてはいけないし、上等なクリームを使った料理だからと言って心を躍らせるようなことがあってはならないとと戒めた。
  2. あっというまの完食。残された香草は池の鯉でも庭のハトにでも施されなければならない。勿論鯉でもなくハトでもなく高僧でも良いとは単なる駄洒落。
  3. くらりすの酒棚。良い酒ほど実は神の仕事などではなく人の手を経た尊敬されるべき仕事の所産。儂が死んだら葬式はいらぬ、皆で酒でも飲めとは山本玄峰老師の遺言。
  4. 今此処でこれ以上のワインを求めることは出来ぬ。とは言ってもそれは内なる自己に向かってのことだが・・・そう言うときに GUINNESS をさらっと出してくれる店は実はそれほど多くはない。

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  1. 少し食い足りなくてオーダーしてしまったアサリのペペロンチーノ・スパゲティー。
  2. カソリック教徒達が消化薬と称する食後酒。まさしくイエスが我々の原罪を背負って十字架に貼り付けられたという途轍もなく重大な事実、in Fact によって我々は食後のこの素晴らしく神々しい仕事に支えられた快楽を享受することが出来る。しかし我がベルクソンはその神々さを幻想であると否定し酒を創る人々の純粋持続の賜であると言った。
  3. その幻想的な神々しい仕事を我々に与えてくれたバッカスのうちから僕は恭しくレオパール・グルメルを指名する。新樽200%のワインに相応しいディジェスティフは樽の激しいローストのみで飴色の聖水を仕立て上げてしまう。カミュやレミのようにシュガーを焦がして円やかさと品格を与えて淑女に媚を売る真似などしない。恐ろしいほどに牧歌的で素朴な消化薬なのだ。
  4. この看板が目印、三軒茶屋を東側に出て(渋谷から向かって左へ)左に曲がってドトールコーヒーの目と鼻の先の3階にこの店はある。