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野生との共存、先人たちの智恵

Culture Bears Blog

「厚真の虎毛」守った熱意 北海道犬繁殖の川村さん小説に 執筆の吉岡さんに文学賞

「厚真の虎毛」守った熱意 北海道犬繁殖の川村さん小説に 執筆の吉岡さんに文学賞

 【安平】国の天然記念物で一時絶滅が危惧(きぐ)された北海道犬の一系統「厚真の虎毛」を保護しようと、繁殖に努めた胆振管内安平町の川村富三さん(78)の半生が小説化され、第百二回コスモス文学新人賞に輝いた。執筆したのは同町の無職吉岡政昭さん(63)で、「繁殖の努力の大切さを知ってほしい」と話している。

 北海道犬は、狩猟の際ヒグマを威嚇する勇ましさで知られる。社団法人北海道犬保存会(札幌)によると、ピーク時の一九七○年代は全国で少なくとも五万匹いたとみられるが、飼い主の高齢化や雑種化で、現在は千五百-二千匹に激減した。

 中でも、虎に似たしま模様が特徴の厚真虎毛犬は八○年代初め、絶滅したと考えられていた。

 保存会に所属する川村さんは一九八二年、厚真虎毛犬が胆振管内厚真町に雌が一匹だけ生存していることを新聞で知り、飼い主と交渉し、近い系統の北海道犬との交配を始めた。若いころ林業に携わり、厚真虎毛犬と一緒に山林を歩いた川村さん。「クマがいる原始林で虎毛は勇敢に先導してくれた。虎毛を残す信念は曲げられない」と、健康食品販売業を営む傍ら、二十年以上にわたって繁殖活動を続けてきた。

 川村さんの熱意に魅せられたのが、近所に住む吉岡さん。昨年三月から川村さんをモデルに小説「北海道犬厚真の虎毛 トラクマ」を執筆、約四カ月後に完成させた。

 厚真虎毛犬「トラクマ」を通じ、「平蔵おじさん」が北海道犬の歴史や習性をある家族に伝えていくストーリーで、作品は今年四月、文芸愛好団体コスモス文学の会(長崎県)が主催する同賞の児童小説部門で新人賞を受賞した。吉岡さんは「地域の犬を絶滅から救ったテーマの重みが評価されたと思う」と話す。

 繁殖活動により、厚真虎毛犬は現在、全国で約百五十匹に回復。ただ、洋犬の流行などで飼い主が減り、再び絶滅の恐れもある。川村さんは「一生懸命繁殖を続け努力しなければ」と話している。北海道新聞:「厚真の虎毛」守った熱意 北海道犬繁殖の川村さん小説に 執筆の吉岡さんに文学賞(05/08 08:24)

 先人たちは自分たちの生活の隣には野生のクマがいるといつも緊張感があったんだね。

猟にもクマを追い払うためにも犬を使った。野生との共存のための智恵。先人たちは心の底に人間も自然の一部でしかないことをちゃんと知っていた。

こういうことを次の世代にちゃんと伝えなければいけないね。