鎌倉の新緑 II - 浄智寺、建長寺
新緑の息吹、鎌倉・浄智寺
27日の日曜日は北鎌倉から少し足を伸ばして浄智寺、建長寺を撮りに行った。浄智寺は今でこそ森の中に静かに佇む寺院となったが北条師時創建ののち、最盛期には鎌倉五山第四位に数えられ、七堂伽藍を備えて塔頭も11寺院に達した、高峰顕日や夢窓疎石など臨済禅のトップクラスが住した古刹である。山深く起伏に富んだ山内はスケールこそ小さいが禅籍に伝えられる唐、宋の中国禅寺を彷彿させるわたしの好きな寺院。以下4枚とも浄智寺、新緑と光の美しさが伝えられたいいなぁ。
- 裏手から方丈を臨む。FA★ 85mmF1.4 ED f/4.5 絞り優先 スポット測光 露出補正 無し 1/200sec. ISO 100
- 新緑萌える墓地。FA★ 85mmF1.4 ED f/8 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.3EV 1/100sec. ISO 400
- 墓地入口の井戸。FA★ 85mmF1.4 ED f/8 絞り優先 スポット測光 露出補正 無し 1/50sec. ISO 800
- 井戸から方丈を臨む。FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.3EV 1/25sec. ISO 800
圧倒的な存在感、鎌倉時代・知性の最先端を行く禅仏教への憧れが醸成した大伽藍
そのまま南へ横須賀線の踏切を渡り10分ほど行けばご存じ鎌倉五山第一位建長寺。緑と青空と伽藍の存在感を切り取ってみたい衝動に駆られる。先日の円覚寺がどちらかと言えば民寺の性格が強く伽藍も塔頭もやや控え目で静かな趣だがこちらは威風堂々たる官寺の趣も強く、その存在感は最盛期には400人に迫ったと伝えられる雲水（修行僧）の低く地に着いた息づかいが聞こえてくるような迫力がある。その雰囲気と透明な空気感を壊さずに何とか絵にしたいと考えながら撮ってみた。これ以上はいまのわたしの技術とセンスではとても無理がある (^^;
- 三門。FA★ 85mmF1.4 ED f/18 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.3EV 1/100sec. ISO 500
- 仏殿前の柏槙の古木。因みに僧来たって問う「如何なるか是仏」州曰く「庭前の柏樹子」FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 -1EV 1/40sec. ISO 125
- 仏殿。FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 -1.7EV 1/100sec. ISO 100
- 仏殿。FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 -1.3EV 1/100sec. ISO 100
- 仏殿。FA★ 85mmF1.4 ED f/18 絞り優先 スポット測光 露出補正 +1.3EV 1/100sec. ISO 640
- 法堂。FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 無し 1/60sec. ISO 100
- 法堂の仏旗。FA★ 24mmF2 AL f/8.0 絞り優先 スポット測光 露出補正 無し 1/15sec. ISO 800
- 大庫裏。FA★ 85mmF1.4 ED f/4.5 絞り優先 スポット測光 露出補正 -1.3EV 1/250sec. ISO 100
- 方丈と庭園。DA 12-24mmF4 ED 12mm f/18 絞り優先 スポット測光 露出補正 +1.3EV 1/25sec. ISO 100
- 方丈から法堂を臨む。。FA★ 85mmF1.4 ED f/18 絞り優先 スポット測光 露出補正 -1EV 1/100sec. ISO 400
威儀即仏法作法是宗旨
道元禅師の言葉だが家風違(たが)わすと雖(いえど)もまたこの建長寺にも大宋国の純粋禅を受け継つぐ法脈・厳格な開山・蘭渓道隆の良く気をつけられて整えられた威儀と作法が見え隠れする。
- 法堂中央の仏旗。FA 50mmF1.4 f/4 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.7EV 1/30sec. ISO 800
- 千手観音坐像、法堂。FA★ 85mmF1.4 ED f/4.5 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.3EV 1/50sec. ISO 800
- 釈迦苦行像のレプリカ、法堂。パキスタン北西辺境州マルダーン近くのシクリで発見された2—3世紀の釈迦苦行像。ラホール博物館のものとはいささか表情が違う。FA★ 85mmF1.4 ED f/4 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.3EV 1/20sec. ISO 800
- 法堂天井の龍。FA★ 85mmF1.4 ED f/4 絞り優先 スポット測光 露出補正 -0.7EV 1/13sec. ISO 800
