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A fulfilled life - Jean Michel Kaneko Photograhie

知足是福。音楽家・演奏会の写真がメインのカメラマン、公開OKの作品は掲載中。IT企業役員、趣味で料理の YouTuber、趣味は仕事と同様大切でロードバイクと料理とワインフリーク。

なんちゃって Leica と K100D と K10D と

つれづれデジカメ遍歴と写真生活

 今週の週末は何となく疲れてしまって体調もよくなかったし、天気も良くなかったので FA 20mm F2.8 と A★ 135mm F1.8 の試し撮りにも出かけず家で写真の整理をしたりこのブログの プロフィール をまとめたりとゴロゴロしていた。プロフィールをまとめる過程で今まで使ってきたコンピュータやら最近本格的に始めたカメラやらのインプレッションをまとめてみたのでちょっと書いて看る。昨年 K100D を買う以前にもコンデジやカメラ付き携帯で写真は撮っていたが本格的に趣味で撮るようになったのはやはり K100D を購入してからである。

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 K100D を手にしてまず感じたのはデジタル一眼入門機としては素晴らしいカメラだと思うことだ。画像エンジンのカメラ内JEPG現像処理がシャープ寄りに設定されているのでコンデジやカメラ付き携帯から乗り換えても今まで通り iPhoto で WEB 用の写真を違和感なく扱うことが出来た。ただし一眼レフになれてくるとこれは問題である。まともな画像ソフトを扱った経験の無い人ならこれでも勿論良いのだが一眼レフは初めてだけれども GimpPhotoshop を扱いなれているわたしにはこの設定は時を待たずして不自然に感じるようになった。そして露出コントロールということに慣れてくると K100D の操作系はある程度カメラ任せを前提にした設計なのでちょっとかったるいのだ。素早い操作が必要なときに2段階の操作になってしまうことに多々出くわす。この点は後述の Leica D-LUX2 の方がよく考えられていると思う。そこで K10D が出回りだした3月には下取りに出して K10D に買い換えてしまった。

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  • 写真は K100D による

 ただしこのブログを読んでくれる人のために K100D の良い点を上げておこう。レンジの大きなズームを付けっぱなしにしてサブ機に持ち歩くのならサイズも重さもちょうど良いと思う。ボディー内手ぶれ補正は往年の銘玉を使うペンタマニアには最適な選択だし単三乾電池を電源としていてそれでも撮影枚数などの基本性能がリチウムイオン電池標準の他メーカーモデルや上位機の K10D に劣らないのはなかなか親切だ。最近の値落ちをみるとまた一台買い戻そうかと思案している。ただ後述するような持つ喜びについての理由があってベルリンのデザイナー、アヒム・ハイネ教授のモジュールデザインによる Leica DIGILUX 2 にするかも知れないが、、、

 K10D の魅力はなにも1000万超の画素数に有るわけではない。そもそも普通に写真をとってA3くらいに印刷するなら500万画素で充分だと思っている。だから K10D の電気的な機械としてのカタログ性能をひとまず置いて K100Dに比べるならば一番の印象は手動の露出コントロールが素早く正確に出来るようになったことでこれは有り難いグレートアップである。なにしろ測光方式、合焦方式、オートブラケットのオンオフ、露出補正、シャッタースピードISO感度調整等露出コントロールに必要な全てがカメラを持ち替えたり移動することなく親指、人差し指のワンクリックオペレーションで全て瞬時に可能になったのだ。ボディー内手ぶれ補正も一段、乃至二段分進化して計算上はサンニッパのスターレンズをある程度絞って被写界深度を確保しても手持ちでクリアな写真が撮れるようになったのである。キャノンやニコンのように資金力で最新・最高の技術をレンズに投入出来ず、往年の至極の銘玉に頼らなければならないペンタックスとしては手ぶれ補正をボディー内で行うことは正しい選択だったに違いない。

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  • 写真は K10D による

 この性能を12万円で買えるカメラに押し込んだペンタックス技術陣には拍手をおくりたい。なにしろこの時期内外のゴタゴタをヨソにカメラオブザイヤーに選ばれたのは良かったね、おめでとうペンタックスさん。惜しむらくはこの手の商品だからこそ持つ喜びという趣味人の煩悩を擽るクラフトマンシップを感じさせるマニュファクチャリングなテイストが頼りないことだ。だから機能はグッとアップされているにもかかわらずわたし個人の印象によるカメラとしての評価は K10DK100D もたいして変わらないということになってしまう。もう少し所有する喜びが欲しいというものだ。そこで松下のOEMと雖も Leica に登場してもらわなくてはならない。今回購入したのは Leica D-LUX2 というライカラインナップの下から二番目のモデル。しかも最新の D-LUX3 でなく一世代前のモデルだ。その D-LUX2 選んだ理由は先週のエントリ『なんちゃって Leica』に書いた。だからここではペンタックスに比べてどうなのかと言うことを書いてみたい。

 レンズはライカの監修の元に製造されているというからシグマのOEMかもしれない Vario-Elmarit だがシグマは実際ライカのレンズを製造しているので侮れない。使い勝手も上がってくる画像もなかなかのもの。全自動コンデジではあるが露出の概念をちゃんと理解していないと機能は使いこなせないし、右手親指位置に配された操作系は無用の長物になる。バカには使えないだろ!という態度はやはりライカである(笑)そしてとても大切な要素なのだが高級品は人の手を経たことをユーザーに実感させるということを監修のライカだけでなく松下がちゃんと理解していると思われる点だ。恐らく彼らは往年のテクニクスでその感性を磨いたに違いない。彼らはジムランやアルテックに対抗するためにコストを無視したテクニクスオーディオコンポーネンツを作り上げた。そこからコストダウンしながら高級品を含む各クラスの製品を発表して世に問うたのだった。そうした松下の製造管理もあってか往年のM3を彷彿させる機能的なデザインを持つ D-LUX シリーズの小さいけれどもずっしりくる筐体はまた PowerMac G5 や MacPro の削りだしアルミのような高級な肌触りとともにマニュファクチャリングな質感を醸しだし所有する喜びを充分に与えてくれる。やっぱりライカである。

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 そこでペンタクスに望みたいのは持つ喜びが沸くカメラも作ってもらいたいということだ。投資ファンドHOYAの配下ではなかなか難しいのだと思うが損失さえ出さずに企業イメージがあがれば可能なことだと思う。単純な話 K10D のボディーをチタンで作り替えるだけだって良いのになぁ。30万円位だって良いと思う。別に連射や合焦速度を求めたりはしない。所有していて毎晩セーム皮で磨きたくなるようなモデルが欲しいんだよね。LX のチタンモデルや黄金モデルまで出した PENTAX の技術陣なんだから製作そのものはお安い誤用の朝飯前の筈だから。そんなんでたら僕はブラッスリーベックに1年行かないでも買いまっせ!ということでこのエントリは機種別に整理して『プロフィール:写真生活』のほうに転載した。この半年間に買い漁ったレンズのインプレッションも『プロフィール:写真生活』に整理したのでお時間と興味とが両立するかたは是非どうぞ。

 

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