Leica D-LUX2 街撮り
アスペクト比 16:9 の面白さと意思の疎通が出来るカメラのかわいらしさ
コンデジの良いところは別に撮影が目的で出かけなくてふとここ良いなと思ったら肩の力を抜いて手軽に写真が撮れるところ。コンデジというよりもライカというブランドに僕が勝手にそう思っているのかも知れないが・・・そして今更ながら 16:9 というアスペクト比がとても面白いと思う。別に 3:2 でもフォーサーズでもトリミングすればいいっちゃいいのだけれど最初から 16:9 に何を入れるかというのとあとから都合良くトリミングするのとは心構えが変わってくるような気がする。なんつうても 16:9 のタテ撮りが結構面白いことに気がついたっ!←自己満足
このカメラを使っていて気がついたのは -- 当たり前の話だが -- ISO感度が低いところで撮らないとヌケるようなクリアさは得られないと言うことだ。この小さな撮像素子には一応エルマリートを以てしてもどうしようもない。特に ISO400 はノイズが多くて余程シャッター速度が稼げないと実用域にはならない感じでそりゃもうペンタ一眼とは比べるべくもない。そして他の方の作例を拝見しても GR DIGITAL にも敵わない。今回の作例は作全て ISO400 で撮ったものだ。モノクロに仕立ててあるのはノイズがかなり目立つのでいっそのことコントラストを上げてモノクロ現像してノイズを活かして遊んでしまえ!と思った写真である。また右よりのフランス風のピラミッドが2本写っている作例は構図が自分で気に入っているのに 1/2000 秒のシャッター速度にもかかわらず思いっきりピントが無限遠にいってしまってボケている写真を何とか活かしてみたいと遊んだものだ。
結局銀塩写真だって現像の時にかなりの部分人の意志が入るのだ。そんなの昔っから当ったり前のことなんだけど木村恵一さんの『折々に出会った50人の写真家 (Bee books)』に掲載されている写真家のコントラストの強調されたモノクロのポートレートを拝見して改めてそう思った(*1)。なんだかんだ言ったって一応ライカである。中身はパナソニック製でコンデジだからなどと自分のウデをタナに挙げて悪口を言ってはいけないのである。カメラと自分の意思疎通が出来てくれば機械と雖もそれは可愛いものだ。すり減るくらいまでセームで磨いてあげようと思う。そしてならばライカらしく小洒落た写真をこのカメラで撮ってあげたいと思うのだ。がなかなか思うようには行かないがアマチュアの趣味と自己満足だからご容赦願いたい(笑)。
- 作者: 木村恵一
- 出版社/メーカー: 光村印刷
- 発売日: 1997
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る