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野生の疼き

6月24日の上野のポンとポロ

 ひさしぶりに上野へポンとポロの撮影に。天気が小雨だったので晴れると反射が多くて難しい厚手のガラス越の撮影もいけるのでは期待しながら到着したのは午後2時過ぎ。日曜はヒグマに秋鮭プレゼントというイベントが1時半からあってその時間は混雑するだろうとそれを外してゆっくりでかけた。今日のポイントはもう一つFA★ニイニッパにケンコーテレプラス2×をセットして手持ちでの400mm F5.6 としてどの程度実用性があるか試すこと。実際テレプラスをセットすると開放でF5.6と普通のお買い得望遠並みの暗さになってしまうから通常は絞り開放でシャッター速度1/400秒は欲しい。それにK10Dの手ぶれ補正を加味しても1/100秒が限度。ヒグマは 0 - 100m のダッシュを6秒で走ってのけるから暗いヒグマの丘ではシグマ AF 28 - 300mm F3.5 - 6.3 並に辛いことになる。

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写真左から

  1. ポロに一撃を食らわしておいてポロが立上って反撃するも平然と掌を嘗めながらとぼけるポン
  2. どっからでも来いよとばかりに掌を嘗めながらポロを見るポン
  3. 起き上がるポン
  4. 写っていないが右にいるポロを枝で遊びながら見るポン

 上4枚はすべてケンコーテレプラス装着状態で撮影。目一杯のテレ端のアップはこの距離からだと確かに200mmでは得られないサイズになるがやっぱり画像の鮮明さという点ではイマイチかな。それより不思議なのはテレプラスをつけているとAEがとても迷うこと。AE にかなりブレが有りヒグマがクロっぽいこともあるがかなりの頻度で露出オーバーになってしまう。そこでおなじアングルからの撮影は絞りもシャッタースピードも決めうちでマニュアル露出で撮る方がずっと良い結果が得られた。そしてケンコーテレプラスがいくらAF対応だと言ってもK10Dの非力なAFスピードではMFのほうが遥かに早く合焦出来る。次のタテ撮り左から4枚はテレプラス無し。シャッター速度も200mm F2.8には充分なくらい稼げているし野生の疼きを見せるポンの顔も鮮明に撮れている。

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写真左から

  1. 彼が野生の亜成獣ならこうして岩陰に隠れて捕食する獲物を観察するのだろう。例えばその獲物は蝦夷鹿とか。
  2. どうやら蝦夷鹿はポンに気がついていない。身を岩陰から乗り出してこの捕食行動が自分にとって悪いことが起こらずに成功するかどうかを思案するポン。それはヒグマびいきの妄想ではなくカルガリー大学のS・ヘテロ教授によればヒグマの過去に対しての学習能力の高さによって彼らがそういう判断力を持つことを多くの事例が示唆しているという。
  3. 思案の結果蝦夷鹿を捕食することに決めたポン。こんどは飛び出すタイミングを計る。
  4. うなり声をあげて鹿を威嚇し怯んだところを一気加勢に仕留める。巻頭の小さな写真は2年前のポンだが比べてみれば成長ぶりの著しさがよく分かる。
  5. 蝦夷鹿を仕留めてポロと仲良く平らげたあとは2頭で昼寝。ヒグマは母親から離れても亜成獣のうちは双子の兄弟が仲良く暮らすパターンもよく見られるという。
  6. 木の枝を噛んで歯に刺激を与えるポン。遊びの天才と言われるヒグマの遊びは将来独り立ちしたときの戦闘能力の訓練に直結している。

 雨の中だったが人も少なく楽しい撮影だった。今までとは違ったアングルのカットもお見せできたと思う。では、全国100万のヒグマファンの皆様、また合いましょう ⊂(^(工)^)⊃/