自由が丘カントリー ハンガリー料理
すべてパプリカ、されどパプリカ
久々に自由が丘カントリーに行ってきました。ここの料理殆どの料理にパプリカが使われているのだけど変化に富んでいるし飽きることがありません。殆どの皿に醤油が使われていても味のバリエーションを持つ質の高い日本料理や、同じようにトマトやオリーブオイルが使われていても変化に富む良いイタリア料理と同じようなものなのでしょうか。そして不思議なことにどこか懐かしさすら感じさせるハンガリー料理。ハンガリーの民族音楽をBGMにくつろぎ癒されてきました。
- 1997 GAL TIBOR EGRI BIKAVER 雄牛の血という意味を持つ赤ワイン。スペインにも雄牛の血というワインがあるが随分とイメージは異なる。スペインのものはどっぷり濃い感じだがこちらは芳醇な果実味を持ちながらも酸が際だち軽やかで切れが良い。
- 冷製のコンソメ、エストラゴン風味。今日の料理の中で唯一パプリカを使っていない料理。コンソメのコクをエストラゴンとオリーブがグッと爽やかに仕立てた夏向きの一品。
- 夏の僅かな期間しか収穫できない白パプリカを香辛料としての赤粉末パプリカで和えて卵と合わせた夏のハンガリーの名物料理・白パプリカ入りレチョー。ピリ辛のソーセージが添えてある。粉末パプリカの辛みと白パプリカの甘みのコントラストを楽しめる。これはことのほか旨い。
- ホタテのベーコン巻きパプリカソース。パプリカの甘さとホタテのジューシーな甘さとコクが調和して際だつ。
- ハンガリー風バターライス。パプリカ風味の海老とタマネギのピラフなんだけどこれがまたあとを引く。
- 鶏肉のグラーシュ。チキンのパプリカ煮込み。オーソドックスなハンガリー料理だがたまに強烈に食べたくなる料理なんだな。フレンチレストランでもたまに見かけるがどうも味付けが気取っていて宜しくない。原型は勿論ハンガリーなのだが土着的なティストにほっとして癒される。付け合わせの東ヨーロッパ独特のほうとうのようなパスタもまた良し。
- 壁に飾られたハンガリーの民芸陶器の数々。高級品ではない皿の厚みと色遣いに民族文化の特徴を感じる。
久しぶりのカントリーで大満足だったがなんせ半年以上行っていなかったのでマダムにどこで浮気してたんですかなんて笑われてしまいました。最後に貴腐ワイン・トカイアスをデザート代わりにいただいて店を辞す。眠くなってしまって N.Dining は欠席(笑)