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November 4 - 連休二日目

連休二日目は箱根へ

Déjeuner sous lumière du soleil

JALパックの食卓 : M6 + SUMMICRON 35mm F2.0 f/8.0 1/500sec DNP CENTURIA200

  • SUMMICRON 35mm 6枚玉を f/8.0 まで絞っている。今回 DNP の CENTURIA200 を始めて使ったが得られるパンフォーカスと解像力はコンデジのワイドを優に超えている。期待としては赤い花がもう少し鮮やかならと思わないことはないがそれは経験的な期待であって実際に肉眼で見られる色はこの程度なのではないか。空の青もそうだ。かすかにグレーがかって見えるこのグレーが日本という国と土地の特徴だし美しさなのだと日本画家の野村義照さんと出会ってからそう思うようになった。

 葛飾でのんびり過ごした一日目に続いて二日目は箱根へ行く。箱根は以前仕事を一本まとめるのに単身で住んでいたこともあってそれ以降は行く場所を決めてそこでじっくり過ごして帰ってくるというパターンになっている。今回は女房と前からの約束でガラスの森に行く。中世から近代に掛けてのヴェネチアングラスは見事。職人がその時代、時代の贅と技術の限りを尽くした器に感動。人の手はここまでやるのかとため息が出るが現代の目から見ればすべてのデザインが美しいというわけでもなくこの時代はこんなのが流行ったのかなんてのもある。

 ここは展示品の撮影も自由でみんな一斉に腕を伸ばしてぽりょんぴりょんと携帯で撮っている。ショーケース内の作品に対してのライティングも普通の美術館より明るめでこれなら携帯でも充分撮れるのは親切だ。しかし歴史に翻弄された伝説の輝きの美を切り取るのにぽりょんぴりょんじゃあまりに間が抜けている。美しいなと思ったものは D-LUX2 で何枚か撮影した。庭園は水と光のハーモニーが見事。癒される。こういう場所では僕はいつも何某かのカメラをぶら下げて歩いているので良くシャッターをおして下さいませんかと記念写真を頼まれるがここでも案の定なんにんかの人に頼まれた。

 はいとりますよー、ハイ、チーズ!なんて昔ッからのお決まりの台詞を吐いてシャッターを押すのだがなんでかみんな堅い顔をする。それじゃつまらないので「あれれー、表情が硬いねぇ、もう一枚とるからもっと二人寄ってみて!」なんて声をかけて二人が笑っていてポーズを取り終わる前にもう一枚パシャ。そして「もう撮っちゃいましたよ」と、「えーっ」て感じで二人の気が抜けたところを再びもう一枚パシャ。これで結構楽しいそうな顔やら嬉しそうな顔、つまり自然な顔が2枚は撮れているのだ。コンデジはこのオーナー達からの申し出によって随分の機種を触っている。その他人のコンデジの中で一番しっくり来たのがやっぱりリコー GRD とパナソニックLUMIX だ。パナの操作系はうちの D-LUX と同じだから当たりまえとして GRD には感心する。

 しかし一眼レフを差し出して撮ってくれという人にはまだお目にかかったことがない。逆にライカを差し出す人はたまにいるがそれは僕がライカをぶら下げているからである。そうじゃなければ頼みませんとあるライカを差し出した人に言われたことがある。そう言うときは「ほほう、赤エルマーですな」「ズミクロン8枚玉ですか、羨ましい」と厳かに受け取り自らのセームで軍艦部をナデナデしたあと依頼主の絞りとシャッター速度のお好みを確認したうえ、シャッターを切りその音に頷いて「結構なお手入れで」とお返しするのが暗黙のルールらしいが僕はそんなことはしない(笑)

 カンツォーネのライブをやっているし最近中目黒でバーを始めたレストランひらまつの卒業生・W田クンが以前働いていたと言うこともあってお昼をここのカフェで取ろうと思ったがあまりにも並んでいたのでやめてしまった。巻頭の写真がここのカフェ、秋晴れの澄んだ空気の下それだけでもきっと料理とワインのおいしさは2割くらいアップするだろう。それがリゾートの良いところだが非常にリーズナブルなメニューの値段、連休と相まって超混雑。しかめっ面のオバサンも居たりして、なんか欧州のカフェでのJALパックの昼食と言った風情である(笑)。

 結局ここでのお昼は諦めてすぐ近く、星の王子様ミュージアムのフレンチレストラン Le Petit Prince へ移動する。こちらはもう既にカレーやパスタなどのお買い得品は今日は無しでコースのみという混雑嫌いには有り難いメニュー設定で15分待ち程度でテラスに席を用意してくれた。サル(食堂)の中は空いていたのだがこの天気だものこちらからテラスが良いとお願いしたのである。その間はこちらのプチ・プロヴァンスの中をのんびり散策。しかし一日でヴェネチアからプロバンスに移動というのはなかなかディズニーランド的な虚仮威しだね(笑)。

 テラスでの食事はさいこう!今年食べたフランス料理のなかでもさいこう!ここは別に高級店ではないがシェフの岡部さんはかつて料理の鉄人「仔羊対決」で坂井シェフを破った人。この店を訪れるのは二度目で以前はオ・ミラドーの勝俣シェフプロデュースが売りのカジュアルなカフェっぽい店だった。岡部さんになって本格的なフレンチを味わえる店に変身。ギャルソンに嫌みったらしい料理自慢、シェフ自慢もなく終始リラックスして食事が出来る。メインディッシュはクスクスのラグー風のソースが添えられた仔羊のロースト。鼻先のローズマリーの大木(勿論ローズマリーにしてはの話)から漂う香りですっかりプロバンス風の堂々たるメインディッシュ。残念なのはせっかく付け合わせにクスクスが付いていたのにアリッサが単調なこと。

 昼食に費やした時間はゆうに2時間。そのあと1時間ほどプチ・プロヴァンスの町並みを散策して夕方には帰路につく。連休二日目、よい一日でした。

☆今回のガラスの森とレストラン Petit Prince の写真はミクシにアップしました。

 ■ミクシフォトアルバム「小さな王子様のレストラン」(全体に公開)

 ■くまりんが見てた!の日記「ヴェネチアングラス」(友人の友人まで公開)