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ヨタ話…不倫は男の甲斐性でホントに済むのだろうか?

ウソのようなホントの話

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過ぎた日の思ひ出 : M6 + ELMARIT 28mm F2.8 f/8.0 1/500sec. DNP CENTURIA200

  • 漁港に併設された市場の片隅に放置されたタイヤが外れたリヤカー。かつては荷台を満載にして頑張ってきたのだろう。わたしはもはや車輪が回らなくなったクルマのようなものだ…と自らの死を察して弟子アーナンダに語ったブッダの言葉を思い出す。ポカポカと午後の日差しを浴びてまるで静かに昔を懐かしんでいるように見えた。アーナンダよ、この世は美しいと語ったブッダのように。捨てるに捨てられない漁港の人々の思いまで伝わって来るようだった。魚市場は今日の登場人物に少なからず関係があるのだ(笑)彼らにこんな豊かな老後が訪れるのだろうか。

 先日の「夫を譲れと妻をメッタ刺しした18歳美少女タレント愛欲の果て」はおかげさまで水面下で結構反響があった。そういうわけで今日はヨタ話である。水面下というのはこのエントリにコメントとして顕れないということで、メールを戴いたり友人まで公開のミクシの日記の方が盛り上がったり冷え込んだりと。その中に不倫は現代の日本の病める文化(病めるが無ければ石田純一風)というご意見や愛人を囲うのは男の甲斐性のバロメータなんてご意見もあって自分的にはちょっと愉快だった。僕も男の甲斐性のバロメータについては以前ちょっと触れたことがある。

彼と彼女はまじめに僕たちは愛し合っていると考えているしお互いに必要な存在であると意識しているのである。粘膜コミュニケーションの虜になっている若いカップルと同じように彼らは純粋に愛し合っている(つもりでいる)のである。世間からみれば、というか若干大げさに江戸の長屋気質風に言えば愛人などという存在はどんな場合であれ亭主を寝取った泥棒猫と相場は決まっているし、愛人を囲う男は女房家族をどういう風に扱うかによって相場は変動するものの官舎に女を囲って女房家族を顧みない中年男など日本男児の風上にも奥措けない甲斐性なし野郎である。しかし彼らはそうは考えないのだ。愛人という「不徳」を覆い隠した本間正明氏の「一身上の都合」

 僕の廻りにも残念ながら不倫のカップルはいる。今日はそのうちの典型的な一組についてお話ししよう。このカップル、女性の方が僕の知人である、というよりワイフの友人なのだ。彼らがつきあい始めたとき仲間内ではケンケン諤々の議論があった。彼女を皆で一斉に非難したし、一刻も早く別れろ!とみんなが忠告した。なんせ相手は妻子ある男性である。しかも会社の経営者なのだ。「適当に遊ばれて捨てられるに決まっている」と。お相手の男性を仮にH氏と呼んでおこう。H氏は当然彼女の友人である僕たちの振る舞いを察した。そして別れる気のないサラサラないH氏は、な、なんとちょっとしたアルバイトとはいえ彼女を自分の会社に入れてしまったのである。そして従業員に公認させてしまったのである。なんという卑劣なやりかただろう(笑)、とその時は皆が思ったし囁いた。

 しかしH氏は先日とりあげた事件の腐った男たちのように「女房と別れる」とか「離婚の手続きをしているから少しまってくれ」などというような卑劣きわまりない実現も出来ないウソはつかなかったのである。な、なんと奥さんや子供達にも紹介し「この女はこれからオレが面倒をみるからお前達仲良くやってくれ」と家族にまで公認させてしまったのである。そして彼女にはマンションを買ってやり(借りてあげてではありませんよ)、ついでに「オレは週に半分しか来れないから一人ぼっちの時は寂しかろう」とゴールデンレトリーバーの子犬まで買い与えてしまったのである。この行動の迅速さには僕たち友人一同も呆気にとられてしまってアングリと開いた口が塞がらなかったのは言うまでもない(笑)。もうこれは既に15年も前の話である。

 しばらくすると彼女の実家の事業が傾いてしまった。その時のH氏の行動も速かった。な、なんと借金を肩代わりするだけでなく事業の精算の面倒も見たのだ。それで彼女の両親は悠々自適の年金暮らしである。その頃には僕たち友人一同もH氏の作戦にすっかり乗せられて「別れろ」なんて忠告するのは諦めていた。なにしろH氏は彼女の両親までも味方に付けてしまったのだから。そしてとうとう彼女は妊娠した。半同棲を始めてから随分立っていたからH氏はバースコントロールまできっちり管理していたのだろう。もう見事と言うしか無いが、二人の間はもめた様子もなく当然のように彼女は出産した。

 この話、ウソのようなホントの話である。ゴールデンレトリーバーも健在だしいつのまにかH氏も含めて友達づきあいをするようになった僕たちにもなついている。一粒種の息子さんも元気にすくすく育っている。と、まぁここまで来ればH氏に関して言えば愛人を囲うのはたしかに男の甲斐性と言えるレベルまでに達している。本妻のお子さん達も成人しているし彼女とも結構旨くやっているようには見える。しかもH氏は家族や周りの人々に金銭的な迷惑はかけてはいない。まして彼女の側の人間である僕たちは彼女が不幸にならなければ言うことはない。しかしである。そうは言っても本妻である奥さんの気持ちは如何ばかりだろうか?

 H氏とその家族、そして彼女の過ごしてきた時間、作り上げてきたものは有形無形を問わず膨大なものだ。万が一にH氏の会社が傾かないとは限らない。昔から金の切れ目は縁の切れ目だと言われている。これは経験則に基づき江戸の昔から庶民に語り継がれてきたものだ。二人が不倫を続けることで家族をも巻き込んで築き上げられたものが綻びを見せ崩れ出すとしたらその着地点を想像するのはあまりに空恐ろしい気持ちなになる。皆さんはどう思われるだろうか?

♪BGM while writing

High になってGo!

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  • アーティスト: 江口優, 小川賢二, 河島弘和
  • 出版社/メーカー: ROCOS MUSIC 製品番号: ROCOS-0601
  • 発売日: 2006/03/15
  • メディア: CD