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「ロス疑惑」三浦さんの不可解 今一度振り返る「疑惑の銃弾」の背景

社会 People

理解しにくい三浦さんの行動と冤罪事件の作り方

Lee HyoLee

Lee HyoLee : from 다비치 "Amaranth" Music Video

  • 韓国の新人グループ ダビチ のミュージックビデオはイ・ミヨン、イ・ヒョリを登場させてデビュー前から話題をさらった。作曲陣もパク・グンテ、チョ・ヨンスら韓国最高峰のメンバーを揃えサウンドのレベルは高い。もはや韓国に日本のタレントは必要ないと言っても良いかも知れない。日本の音楽CDの低迷はなにもネットのせいばかりではなくアジア諸国が自前で質の高い音楽を用意できるようになったこともあるのではないか。そしてなぜかこのアルバムのためのダビチ のミュージックビデオの映像は三浦事件を彷彿させるのだが韓国製作のミュージックビデオの映像のレベルの高さ、あるいは質は日本のタレントのものを完全に凌いでいる。

 27年前のロス疑惑の人・三浦さんがロス市警に逮捕された。平成15年に最高裁で無罪が確定されたとき、当時は aryarya という CGI スクリプトで雑文サイトを構築していた旧、旧「くまりんが見てた!」で三浦事件を振り返りながら冤罪事件の作り方を考えてみたことがあった。最高裁の確定に従って三浦さんは無罪という視点から報道された疑惑に反証を試みたものだった。当時併設していたBBSには本人の三浦さんからもコメントを戴いて「どうしてこんなに事件の経緯に詳しいのですか?」と質問されたこともある。その後、サーバーの移転で過去の記事の復活をしていたとき、三浦さんが万引事件を起こして逮捕され、供述が二転三転するので、その三浦さんは無罪という視点の記事の復活をやめてお蔵入りさせてしまったという経緯がある。今回のロス市警の逮捕はいままで明らかにされなかった新たな証拠をロス市警が掴んだのだろうか?しかし新聞報道によれば三浦さんの行動は相変わらず不可解である。

 ■捜査察知しながらも渡米?


 「何がなんだか分からない。今後どうなるんでしょうかね」。ロサンゼルス市警は2008年2月23日、同市内で1981年11月に妻の一美さん(当時28歳)を殺害した疑いで、三浦和義容疑者が電撃的に逮捕されたことを発表した。その後、三浦容疑者は、事件当時弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士に電話でこう語った。東京地裁で08年2月25日に会見した弘中弁護士によると、サイパンで拘留中の三浦容疑者は、比較的元気というが、弱気な面も見せているらしい。


 新聞各紙や弘中弁護士によると、三浦容疑者は07年12月、事件の舞台となったロスに出かけていた。「事件の真犯人を特定したので、ロス市警に伝えに行く」と、三浦容疑者の告白本を出した出版社社長に語っていたという。「ロス疑惑」では、2003年3月、最高裁で三浦容疑者の無罪が確定している。しかし、米国では、日本のような殺人事件の時効がなく、事件が起きた米国にも裁判権がある。事情ははっきりしないが、三浦容疑者は、「捜査は近い」と出版社社長に話しており、何らかの市警の動きを察知して渡米した可能性がある。


 こうした市警の動きは、弘中弁護士も警戒していたようだ。会見で、「アメリカには行かない方がいいと申し上げたのですが、無視されてしまいました」と残念そうに語った。


 三浦容疑者は、一美さんの殴打事件(1981年8月)で懲役6年の実刑判決を受け、01年1月に出所。その後は、人権分野などで講演、執筆などのタレント活動をし、現在の妻の良枝さん(49)が神奈川県内で輸入雑貨店を経営する手伝いをしていた。サイパンには、4、5回、雑貨の仕入れやバカンスに出かけていたという。三浦容疑者は、「プリウス和」のペンネームでミクシィに登録していたようで、2月17日付日記には、翌日から1週間サイパンに行くと告げられていた。そして、滞在後の22日、現地の空港から日本に帰国しようとした直前に現地警察に逮捕された。

YAHOO! ニュース「ロス疑惑」三浦容疑者の不可解 「真犯人特定」のため年末ロス市警に?

 どうにもよく分からないのである。ここへ持ってきてテレビのニュースなどでは27年前のロス疑惑報道への反省はないままに、ロス市警の逮捕は違法ではないが日本の最高裁が無罪を確定したのに常識的ではないという視点から識者を集めて議論を作り出しているように見える。ここで改めてお蔵入りさせた当時の記事をもう一度引っ張り出しておいてみることにする。当時犯人を目撃したというポニーテールアメリカ人の日本の裁判所での証言がロス市警によって妨害された事実もあるからである。

くまの事件簿 三浦事件って/総集編 2003年3月7日 くまりんが見てたに掲載

疑惑の銃弾 - 冤罪事件の作り方

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「平成15年3月6日、いわゆる『ロス疑惑』『疑惑の銃弾』と呼ばれる日本中が熱狂した『三浦和義事件』の三浦和義さんの無罪を最高裁判所が確定しました。このサイトでは昨年のサイト発足当時からこの事件と報道のあり方について不定期に記事をアップしてきましたが、昨日の無罪確定報道後この事件をキーワードにたくさんの方がアクセスして下さいました。しかし日々の雑記として掲載したものなので記事が系統立てて保存してあるわけではありません。そこでそれらの記事をまとめて簡便にお読み頂けるようにまとめたものがこのページです。三浦事件報道をはじめとする冤罪報道についてこのサイトを訪れた方が少しでも関心を持って頂ければ筆者の望外の喜びです。なおより野次馬根性ではなく真面目に詳しく記述された以下のサイトも是非ご覧ください。

2003年3月7日 くまりんが見てた! 

  1. 三浦和義さんのホームページ
  2. 角川書店 文庫 「 三浦和義事件 (角川文庫) 」著:島田荘司
  3. 家田荘子三浦和義氏からの手紙―「ロス疑惑」心の検証 (幻冬舎アウトロー文庫)
  4. 三浦和義さんに無罪判決
  5. 浅野健一「三浦和義さんに無罪判決」
  6. 裁かれたマスコミの犯罪報道 -「ロス銃撃事件」無罪判決-
  7. 新聞の「ロス銃撃事件」無罪釈放報道を検証する
  8. 最近の犯罪報道にみるマスメディアのゆがんだ司法観と論理
  9. 三浦和義さんの獄中体験を聞く
  10. 報道被害者と報道の自由
  11. 和歌山毒物カレー事件1

ロス疑惑三浦さん、最高裁無罪確定

最高裁判所第3小法廷は「三浦被告が『氏名不詳者』と共謀して一美さんを殺害したと認めるには合理的な疑いが残るとした2審判決の判断は是認できる」と述べ、「2審判決には判例違反と重大な事実誤認がある」とする検察側の主張を退けた。」

YAHOOニュース 社会・毎日新聞より

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「雑記でも何回か取り上げたけどロス疑惑の三浦さんに対して最高裁が無罪を確定したにゃ。だけどなんでこうも日本人って単純バカなの?『ロス疑惑』『三浦事件』『疑惑の銃弾』で検索かけてここに来る人が今日はたくさんいるじょ。『疑惑の銃弾』で『盧溝橋事件』のページにジャンプして三浦事件と日華事変を一緒にしないでね。」

 その単純バカさが三浦事件を引き起こしたとも言えるしな。みんなで三浦さんを悪者にして何もかも奪い取ってしまった。大事件の全てが解明されるわけではないのに、誰かをまつりあげないと気が済まないのは日本人に限ったことじゃないが、いわゆる大衆心理だよね。これを機会に少しは本でも読んで考えてくれるといいね。特に40~50代の活字と言えばハウツーもの程度しか読まないクセにすぐその気になって世間を語るバカオヤジども!

f:id:lovelovebear:20080106145728g:image「とりあえず三浦さんにはお疲れ様って言いたいね。三浦報道も大衆心理を受けた警察や検察、東京地裁の行動はある意味じゃ事件そのもの(何者かに一美さんを銃殺された事実)と同じくらい、あるいはもっと犯罪的だものね。」

 最初に無期懲役を言い渡した東京地裁での裁判と検察のやり口はキーナンを筆頭にした連合国検事団と極東軍事裁判所が演じた政治ショーに負けないくらいのゴシップショーだった。それにみんな酔ったんだから。フランスの資産家が病死してそのあと遺産相続権のある縁者が偶然にも何人も死亡して、莫大な遺産を手に入れた未亡人が魔女に似ているからと訴えられ逮捕された事件があった。さらに埋葬された遺体から次々にヒ素が検出されて彼女の有罪は確定的になったのだけどフランス人達はその魔女報道に熱狂した。彼女は無実を訴えたけれども誰も耳を貸さなかった。しかしヒ素の遺体へのしみこみ方がおかしいと睨んだ学者が、ヒ素は彼女が飲ませたものではなく、墓地の管理人が撒いた除草剤だったと発見し彼女は十数年の服役後一転無罪になった。三浦さんの場合、夫妻を襲ったというポニーテールの男を目撃した人物が現れた。当然弁護士は東京の法廷への承認申請をしたが、日本の検察の手回しか、ジミー佐古田の手回しか、その証人は「日本に行かない方が身のためだ」と脅しをうけて証言台にあがらなかったんだ。

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「そういえばそんなことも何かの本に書かれていたね。でもニュースサイト見てみるとマスコミによる無罪報道が随分少ないよ。あれだけ騒いだんだからやっぱり三浦さんに謝るべきじゃないの?」

 まさか民事の方で三浦さんに敗訴して和解してるからいいんだって態度じゃないだろうな。これを機に自己批判を記事にするくらいのマスコミが現れたら感心するのにな。朝日にゃ無理だろうけどな。

三浦事件って

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「三浦さんってロサンジェルスで暴漢に襲われ奥さんの一美さんが死んじゃった悲劇のヒーローと言われて、それが週間文春の記事から始まってとうとう保険金殺人で逮捕されて東京地裁無期懲役の判決を受けて、それが一転、高裁では逆転無罪判判決で無罪になった人でしょ。三浦さんの話題はそれこさ一日中テレビでやっていたみたいだし日本一の悪人に仕立て上げられてマスコミ報道がすごかったんだって?」

 そうなんだ。あのときのマスコミ報道で僕を含む誰もが三浦さんって本当に悪い人間だと思ってしまったんだよ。彼が逮捕されて死刑にでもならなければ日本中の欲求不満が解消されないって感じだったよ。カタルシスってヤツだね。しかも元愛人でその後ポルノ映画一作だけ出演した矢島という女性が彼に妻殺しを依頼されたなんて仰天告白もあってね。おそらく誰もが三浦さんの犯罪を確信していたんじゃないかと思う。それが高裁で一転無罪判決、しかも江戸時代の市中引き回しの刑ににた警察の逮捕の仕方まで違法だと断定された。

f:id:lovelovebear:20080106145726g:image「へ~、そうなんだ。それでなんで島田壮司の『三浦和義事件』なの?その本には実は三浦さんは犯人じゃなかったとか書いてあるの?」

 別にそういうわけじゃないんだ。ただ島田さんは当時のマスコミ報道を再構成し、また様々な取材や、裁判の公判課程で明らかにされた新事実、三浦さんからのインタービューに基づいてマスコミが報道してあおり立てた事件の推移に時系列で対比した三浦さんの立場からの事件の推移、そして公判の課程と三部作にして読者に問いかけ読者に陪審員のように考えて貰い、日本のマスコミのあり方、警察のあり方、司法のあり方を問うている。考えさせられる本だったよ。

f:id:lovelovebear:20080106145728g:image「ふ~ん、そうなんだ。じゃあはまぐりときのこのスパゲッティーでも食べながら事件と三浦さんのことボクに教えてくれないかなぁ」

三浦事件って -- その2

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「三浦事件はそんなに国民の関心をかったの?毎日のようにテレビや週刊誌、タブロイドなんかで話題にしてたんでしょう?」

 過熱気味というくらい毎日が三浦事件のオンパレードだったよ。特にテレビはお得意のバカの一つ覚えみたいに数十秒のシーンを何回も何回もこれでもかというくらい毎日朝から深夜までタレ流していたんだ。最近の鈴木宗男代議士のニュースやちょっと前の毒入りカレー事件よりも凄かったんだよ。

f:id:lovelovebear:20080106145726g:image「へ~、それで三浦事件に関心を持ったってわけ?」

 別にそういうわけじゃないんだ。ボクは逆にいつものワイドショーのおばかぶりには辟易してたんだけどね。ただ一美さん銃撃事件が起きた昭和56年の少し前にボクもロサンジェルスに住んでいたんだ。当然その事件は現地の日本人や日系人の中でもとても話題になったよ。そのころから既に三浦が怪しんじゃないかなんて言ってる人もいたんだけどそれだってそのころ急成長した三浦さんの会社「フルハムロード」に対しての嫉妬や羨望から出たんだね。だって根拠がないもの。日本人は自分より成功する人間を心底のどこかで引きずりおろしてやろうとする願望を持っているからね。それにのちに出てくるけど三浦さんがよく通っていた福寿司やニューオータニのカナリー・ガーデンにはボクもよく行ってたんだ。

 「疑惑の銃弾」が発表されたのが2年と少し後の昭和59年の正月、それから昭和60年の9月に三浦さんが逮捕されるまでの1年と9ヶ月、毎日の様にテレビは三浦さんとロスの町並みを放映し続けたからね。普段のドラマや映画にはあまり出てこないテレビに映る町並みが懐かしくて暇なときはついテレビを見てしまったんだよ。毎日登場する三浦さんは早口で一方的に喋りまくる出たがり屋の虚栄心の強い男だった。というのはどうやらこれは半分事実で半分事実じゃないようなんだけど少なくとも当時のテレビは出たがり屋の虚栄心の強い三浦という印象を演出するために、そういう部分だけを選び出し前後のシーンを意図的にカットしていたんだね。三浦さんは美男子だし奥さんは美人だし、地位はあるし、高井戸の1億円の豪邸に住んでるし、ベンツも持ってるし、それらを一美さんの保険金で手に入れたとしたらこんな許せないヤツは滅多にいないからね。日本人の潜在的な願望がへんな正義感と結びついて一挙に爆発したんだね。

 そのころボクは多摩センターのデニーズによく晩飯を食べに行ったんだけどそこに毎晩現れる人に三浦さんと顔も似ているししゃべり方までそっくりな人がいたんだ。しかも彼の話を聞いているとその彼も三浦さんと同じファッション業界のひとだったんだね。いつも周りの人たちに一方的に喋りまくるところまでそっくり。唯内容は傾聴に値するものがあったよ。彼が言っていた「ショップの運営は一に人材二に人材、人材が全てなんです。田舎から出てきたばかりのハウスマヌカン達にどう目標意識を持たせ教育していくかにかかってるんですよ。」という言葉は業種が違うとは言え今もボクのポリシーの一つだよ。ちょうどそのころ「夜霧のハウスマヌカン」という歌も流行っていたからいつも友達かガールフレンドとメシ喰いなが彼の話をこそこそと後ろで聞いていたんだ。

 だからいまから思うとあの人は三浦さんと同じくファンション業界の会社を経営する三浦さんのお兄さんじゃないかなんて思ったりするんだけどね。というのは最近島田壮司さんの「三浦事件」を読むまでお兄さんも同じ業界の人というのを知らなかった(笑)それとボクはそのころ最初の奥さんと分かれて若いガールフレンドとつきあいだしていた。仕事も順調で同世代の中では出世頭だったんだね。そうしたら周りの人達は凄いんだ。正面切ってはボクにへつらっているくせに裏に回ればボクの陰口ばかり言っている。その陰口パワーがボクを降格して左遷される原動力になったのは事実だったと思うよ。ただ三浦さんと違うのはボクの周りに死んだ人がいないということだった。だからボクには三浦さんがさらし者にされていくのを人ごとじゃないように気の毒にも感じていたんだよ。勿論保険金殺人はひょっとしたらあったのかと思っていたけどね。

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「へ~、っそうなんだ。でも嫉妬や羨望がひょっとすると無実の人を犯罪人に仕立て上げてしまうというのは恐ろしいことだよね。マスコミの人たちや煽られてその気になって三浦さんを非難した人たちはなんで自分が逆の立場だったらということを考えなかったんだろうね?成功したことがない人にはそういうことはわかんないのかな。そんなことないよね?少なくとも成功することを目指して真剣に努力したり働いたことがある人には分かる気がするけどねぇ~。明日はそのあたりを話して聞かせてよ。」

情報操作! 三浦事件って? その3

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「calera70さんからのリクエストでPDAや携帯からも最新雑記にアクセスできるようにせい!ということだったのでそんなふうにちょっとレイアウトをなおしたよ。じゃあ昨日の続き。三浦さんが保険金殺人を計画したわけじゃないという論拠はどんな点なの?マスコミが報じたあらかたのストーリーでは状況証拠は十分あるよね。それで地裁の判決ではその状況証拠で有罪になっちゃった。ボクが不思議なのは状況証拠を覆すのに殺意がなかったという側に立った状況証拠が採用されなかったことなんだ。ちょっとその辺を説明してよ。」

 昨日も話したように文春の描いたストーリーはたしかに一理あるよね。そして保険金で1億円の豪邸を手に入れたと報じられたことが一挙に他のマスコミの正義感にも火を付けた。だから文春以外のマスコミも三浦さんが犯人じゃないかとあおり立てた。急成長した成功者に対して、たいして事実を調べようとする態度も取らずに嫉妬心と正義感から国民も三浦さんを悪人にするのに一役買った。奥さん殺して1億5千万以上の保険金を手に入れて次の綺麗な奥さんと豪邸に住み、現金で300ZXを買っちゃうような人がなにも罪を問われないなら、こつこつまじめに働いていることすら馬鹿馬鹿しくなってしまう。こうなったら何が何でも三浦さんが逮捕されて死刑にでもならなければ収まりがつかないという状況になったんだ。

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「それってガス抜きっていうかやっぱり下層階級のカタルシスって感じだね。徳川幕府士農工商の下にエタ・ヒニンを作りしかも階級と地位を明確に分けて農民にカタルシスを与えて統治したけど民主主義の世の中じゃそういうことを民主的にやらなければいけないものね。」

 ところがね。じゃあ現実問題として三浦さんは一美さんを殺して保険金詐欺を働かなきゃいけないほどお金に困っていたかということがあるんだよ。三浦さんと他の保険金詐欺犯人の決定的な違いは何かというと、三浦さんは一美さん殺害に手を下していないと言うこととお金に全く困っていないということ。そして周囲の誰に聞いても夫婦仲は非常に良かったと言うことだよ。そして保険金の流れ、マスコミは一美さんの保険金1億5千万円で高井戸の豪邸を手に入れたんじゃないかとスクープしたけど実際はそうじゃなかった。保険金はまず気の毒にも重度障害者になってしまった一美さんに支払われた。そしてそこから一美さんの治療費、米軍病院機とヘリコプターの輸送費が支払われ、一美さんが亡くなったあと、三浦さんが相続税を支払って相続した。手元に残ったお金は約4000万円強、そのお金で三浦さんは一美さんとの一粒種、娘の葉月さんのために金塊に換え銀行の貸金庫に預けた。一美さんの保険金をどう使うかということで三浦さんはいろいろな人たちに相談した結果、娘の葉月さんのために残すのが一番いいし一美さんの遺志にもかなうのではということでそういうことにしたんだ。

 また一美さんが入院していたロサンジェルスのUSCメディカルセンターが一美さんの治療費が支払われていないとマスコミにコメントしたとき、マスコミは保険金詐欺の三浦は治療費まで踏み倒したと報道したんだ。ところがこれも事実ではなく、前の年に健康保険法が改正されて海外の疾病でも健康保険が使えるようになったにもかかわらず、前例のない決済ということでなかなかお金が下りなかった。そのうちロス疑惑報道で国中が騒ぎになったから健康保険は支払いを中止してしまったんだ。病院側は日本の健康保険の範囲ですむ治療費を請求し、三浦さん個人には請求しないことにしていたんだよ。なぜなら生命保険の治療費として出る金額は米軍などに支払われることになっていたからだよ。それで病院側は健康保険組合からまだ入金がないと答えたんだ。しかも質問されないのに勝手にコメントしたわけではなく日本のマスコミが押しかけて記者会見を開かせ、その時の質問に答えたんだよ。マスコミは三浦=保険金詐欺犯人であるという答えを引き出すためにわざと記者会見を要求しそういう質問をしたとしか思えないよね。健康保険が病院に治療費を払わなくなったのは騒ぎを必要以上に大きくしたマスコミの責任であるとも言えるね。

f:id:lovelovebear:20080106145716g:image「そりゃひどいはなしだなぁ。テレビや雑誌に出られるからってひょいひょい近づくもんじゃないんだね。マスコミなんかバカだって偉そうに怒っている人もいるけどそんな単純なことではなさそうだね。さわらぬ神にたたりなしって言うけど、神様はさわらければほっといてくれるけどマスコミってなんかハイエナみたいだね。」

 偉そうおじさんはまぁおいておこうよ(笑)要するにたったこの二つの問題でもいかにマスコミが意図的に三浦さんを悪玉に仕立て上げようとしたかを見て取ることが出来る。なぜなら生命保険の支払いの仕組みや健康保険に絡む問題をマスコミが知らないわけがない。知っていたにもかかわらず三浦=保険金詐欺犯人の図式を作るために不利なことは報道しなかったとしたら明らかにフェアじゃないでしょ。ほんとーに知らなかったとしたらひとのあら探しとのぞき見は一生懸命するくせに興味のないことは取材もしないということになるから彼らはジャーナリストとは言えないということになる。もしあのときこういう意図的に隠されたことが報道されていたら三浦さんの立場もずいぶんと変わっていたんじゃない?

f:id:lovelovebear:20080106145726g:image「へ~、そうなんだ。なんか大本営発表をそれ以上に焚きつけた朝日新聞を連想するね。そうなると人権もプライバシーもあったもんじゃないよね。クオリティーの朝日も文学の最高学府文藝春秋も質はあんまり変わらないんだね。なんかくまのうんこみたい。くっく。でも三浦さんが一美さんに掛けた保険は1億円を超えてたわけでしょ。これってちょっとふつーの感覚ではちょっと高いって感じでしょ。明日はそういうとこを教えてくれる?

一億円の保険金 三浦事件って? その4

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「1億円の保険金ってそれだけ言われるとちょっと異常に高い気もするし、そんな金額だったからロスの銃撃事件は保険金殺人じゃないかって疑われたわけだよね。実際のところそのへんはどうなってるの?」

 1億なんて金額の保険を奥さんにかけるのはちょっと異常じゃないかってそりゃ普通のひとなら誰でも思うかもしれない。でも昭和58年頃にはたしか自動車事故の死亡賠償で1億円近い賠償金支払い命令がでてそのころからみんな任意保険の対人賠償は1億円かけるようになったよ。今じゃ対人無制限にになった。たしかに昭和56年に1億円の生命保険ときけば少し異常な気がするけれど収入のある人にとってはさほどの金額じゃないし、それは普通の給与所得者の感覚じゃない?その年のフルハムロードの売り上げは約3億6千万円あったわけだし、それだって殆ど三浦さん一人のアイディアと実行力で稼ぎ出していたような金額だよ。中小企業の社長としては自分のところの売り上げの1/3くらいの生命保険に夫婦で入っても別に不思議な金額じゃないだろう?現にウチだってそうなんだから。確かに和歌山カレー事件の様に収入もさほどないのに月に数十万円も保険料を支払っていたとなればそれは疑わしいだろうけれど三浦さんの場合は掛け捨てで1万円程度の保険料が何件かというわけだったわけだから、三浦さんにしてみればなんでそんなことで保険金殺人じゃないかっていわれる理由すらわかんなかったんじゃないの。

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「っていうことは当然そういう事情も報道されれば国民の見方も変わっていたはずだね。それなのにそういう細かい事実をきちんと報道しないでただ1億円とだけ報道して国民の嫉妬心を煽ったんだね?マスコミは。」

 そういうインチキはマスコミの常套手段だけどね。当時のフルハムロードには三浦さんのかわりが出来るナンバー2がいなかったんだ。中小企業はどこでもそうだけどね。ということは三浦さんになんかあれば会社はおしまいと言うことになる。だから三浦さん自身は大同生命の経営者大型保険というの入っていた。これは掛金の支払いは会社が経費で落とすもので三浦さんが死ねば1億円が会社に入るようになっていた。経費で落とせる保険というのは掛け捨てなんだけけどこれはたぶん掛け金は10万円弱くらいだと思うよ。それでも売り上げ高3億円規模の会社で社長が死んだらおしまいというようなところではちょっと少ない気がするな。かりに社長が死んで会社を解散することにしたとしても残務整理の期間の人件費や、それまでの仕入れ代金支払いを考えれば安全な金額じゃないよね。それじゃ残された家族は養えないということになる。三浦さんは大同生命の経営者大型保険の他に夫婦で互いに受取人になっていた第一生命の死亡時1500万円で災害死亡時倍額特約のついた集団定期保険に入っていたのだけど、これだけでは足りないと思い千代田生命の死亡時2500万円で災害死亡時倍額特約のついた保険にはいったんだ。このときセ一ルスマンの榊田さんという女性が「奥様も是非お入りになったら」と奨めるので榊田さんに奥さんの一美さんを紹介し、一美さんが「入りたい」というので夫婦で互いの保険の受取人になったんだよ。ちなみに一美さんのこの保険の保険料は月々8750円だよ、たったの。そしてロスに立つ前にはいつものようにアメリカンホームの海外旅行傷害保険に入る。これは10日間の短期な保険で保険金額は7500万円で保険料は1万円というだれでも入るような保険だよ。これらの3つの保険が銃撃されて重度障害者になってしまった一美さんが受け取った保険金の全てなんだ。保険に加入していく経緯は普通の中小企業経営者の人たちとなんら変わるところがないし、この経緯を綿密に吟味すればいわゆる保険金詐欺を狙った人の行動とはまるで違うと言わなければならない。もう一つ三浦さんの入っている保険が掛け捨てなんでそれが怪しい証拠だと報じたマスコミもあったけど、中小企業の経営者というのは大同生命の経営者保険で掛け捨ては当たり前のようになっているし、当時、ロサンゼルスでもアパレルの経営者達は掛け捨てで少しでも受取金額が大きな保険に入るのが常識だったから、ロスによく買い付けに行っていた三浦さんがアメリカ式のリスクマネジメントを採用するのはなんら不思議じゃない。典型的な日本の庶民の保険=貯蓄という考え方を利用した悪質な偏向報道だよ。それって。順序立てて考えればわかることをマスコミはちっとも取り上げなかったんだからね。

f:id:lovelovebear:20080106145728g:image「へ~、そうなんだ。だって検察も起訴要因の一つに三浦さんが資金繰りに困って保険金詐欺を働こうとしたことをあげているけど有罪になった東京地裁の判決文ですら三浦さんの経済状態からして資金繰りに困って保険金詐欺を働こうとしたとは認められないと却下されているよね。これってマスコミの偏向報道に検察ものっちゃったってことで随分マヌケな話なんだね。」

 このときの検察はまぬけもまぬけで吹き出したくなっちゃうよね。もとになるストーリーを作った警察もそうなんだけど半分マスコミの作ったストーリーをそのまま使ったようなところがある。最近はいろいろ不祥事起こしちゃ隠したりて、ばれたら謝るような組織だから、こんな程度といえばこんな程度なんだろうねぇ。

f:id:lovelovebear:20080106145726g:image資金繰りに困って保険金詐欺を働こうとしたとは認められないということになのに地裁で有罪になっちゃったのはやっぱりあの矢沢証言が決め手になったんだね。マスコミはポルノ女優って報道したけど事件当時は唯のホステスだったんでしょ?しかもポルノ女優って映画1本に出演しただけだよね。不思議なのは殺人未遂を犯して怯えているはずの女の子がオーディション受けてポルノ映画なんかに出るかなぁ?こんどはその矢沢証言について話してよ。」

矢沢証言・・三浦事件って?その5

f:id:lovelovebear:20080106145728g:imageロス疑惑報道の流れを大きく変えることになった矢沢証言、その意味はなんだったの?」

 ロス疑惑のストーリーは概略、三浦さんが急成長したフルハムロードの資金繰りに困って、冷え切った夫婦仲の妻の一美さんに多額の保険金を掛け殺害して保険金を得て資金繰りに当てるというものだったけど刑事事件としては大きく二つに分けられた。一つは愛人の矢沢という事件後ポルノ映画に出演する女性に依頼して一美さんを殴り殺させようとしたいわゆる「殴打事件」とその後起きる「銃撃事件」だ。最初文春始めマスコミは先のストーリーに基づいて「銃撃事件」をなんとか証明して見せようと取材を続けていたんだけどどうにも決定的な証拠がない。それどころか夫婦仲は冷え切っていないどころか逆に大変良かったとか、フルハムロードは資金繰りに困っていなかったことが明らかになってきた。このままではロス疑惑そのものが揺らいでくるし「疑惑の銃弾」報道がそのまま名誉毀損になりかねない。そこへ出てきたのが「三浦に頼まれて一美さんを殺そうとしたのは私だ」という矢沢告白だった。

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「へぇ~、そうなんだ。疑惑報道の展開の中ではたしかに大きなターニングポイントだったんだね。だけどこの話はマスコミにとっては渡りに船という感じだね。だけどこの証言を新聞に向かってしたあと矢沢本人はどこかに雲隠れしちゃった訳でしょう。しかも証言自体がとってもあやふやなものじゃない?疑いが揺らいできた三浦さんを犯人にするには確かに有利な話だけど、その逆を検証してみようというジャーナリストがほとんど現れていないところが日本の凄いところだね。」

 このころはもう文春だけでなくテレビのワイドショーをはじめほとんど脳味噌が腐ったような人たちが連日次の証拠や証言を求めて路頭をさまよっていたという状態だからね。契約取れなきゃ社に帰れない営業マンみたいもんでね。そういう連中は三浦=犯人であって頭使うより足使えって状態だったんだよ。

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「じゃあ、その頭使わないで足で使って取った矢沢証言を検討してみようよ。」

三浦事件って?その6 小さなエピソード

f:id:lovelovebear:20080106145834g:image「きょうはNGPのアンテナをいじくってたら一日終わっちゃったね。飲んだくれ、食い倒れ正月ももう終わり。あしたっからしごとだぁ。うーっ。」

 ほんとは三浦事件の矢沢証言について少し書こうと思ったのだけど、いろんなひとのプライバシーに関わるし慎重に書かなきゃなんないもんなぁ。銃撃事件が無罪になったのに殴打事件に関しては有罪確定のままだし、三浦さんは弁護団と再び上告の準備はしているらしい。ただ殴打事件に証人として関わった人たちのプライバシーには三浦さん自身非常に気を遣われているんだ。

f:id:lovelovebear:20080106145724g:image「へぇ~、そうなんだ。そういえば三浦さんてそういうところに気をまわすから、それで不利になったこともあったよね?たしか一美さんの両親から一美さんの日記を渡すように要求されて、最初は渡すといっていたのに後になって渡せないとい言って、それは日記に夫婦不仲や三浦さんへの一美さんの不信感が記されたり、殴打事件の真相が書かれてるからだと一美さんの両親やマスコミに随分非難されて攻撃の材料にもなったよね。それでも三浦さんはいいわけもせずにいやあれは渡せないんだと。」

 そうだね。日記には一美さんのお父さんがあまり働かずいつも一攫千金を夢見て変なところにお金を投資しようとしたり、競馬のノミ行為の胴元になっているのを一美さんが嫌悪していることが書かれていたんだね。それで三浦さんは両親を傷つけると思って言い訳せずにただ日記を渡さなかった。このことは島田壮司の「三浦和義事件」で描かれているけども。

f:id:lovelovebear:20080106145726g:image「マスコミはそういうこと知っていて報じなかったのかなぁ?ノミ屋の胴元やってたんで電話回線が2本あったから、テレビの深夜番組で署名運動が取り上げられて、全国の正義感あふれる人たちから励ましの電話が殺到したときもノミ屋の胴元専用の回線でいろいろと連絡がとれて助かったらしいね。そんなこと報道するわけないものね。娘を保険金目的で殺害された気の毒な老夫婦がノミ屋の胴元じゃロス疑惑の過熱盛り上がりに水を差すもんね。」

 そりゃそうだけど、それも笑えない話ではあるよね。明日から早いから今日はもう寝よう。

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