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風車人形

逆光撮影にはまる

The Dolly Windmills baskong in Sunrays

The Dolly Windmills baskong in Sunrays :
  K10D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5DC MACRO 1/1600sec. f/16.0 17mm ISO400 WB AUTO

 多摩川サイクリングロード、新布田橋にあった人形のかたちをした風車。この地区の小学生が作ったものだという。が使われているパーツなどを見ると業者がタイアップして学校が企画したものと言えそうだ。それはともかく肉眼で見れば逆光にカラフルな風車が映えて美しい。写真にとって肉眼で見たように見せるのがとても難しいシーン。これがライカでのモノクロ写真ならかなり濃いイエローフィルタを使って絞り込んで撮影し、現像したネガで一度普通にプリントする。それでも人形の部分は逆光のせいでかなりくらいだろう。そこでそのプリントの人形部分をカッターで切り抜き再度もう一枚プリント、そして切り抜いたプリントを正確に重ね合わせて境界部分は指でぼかしながら覆い焼きして人形を明るくするという昔ながらのテクニックがある。

 勿論ストロボでシンクロさせるという方法が正攻法だが広角レンズに対応する大きな外付けストロボをサイクリングに持っていきたくはないし、逆に望遠レンズで遠く離れた被写体だったらどうするのさ?ってことだよね。

 ところがデジタル時代はこれがカラーでも撮影者本人が簡単にできるようになった。持ってきて焦点距離がちょうど良いのは残念なことに逆光に弱いシグマの 17-70mm F2.8-4.5。自動露出ではとてもじゃないが撮れたもんじゃないので絞り込んだ上にさらにシャッター速度を速くしてかなり露出アンダーで撮る。それでも辛うじて空が飛ばずに僅かでも良いからブルーが辛うじて残るように撮る。どうせならと太陽もアングルに入れて見た。あとは Photoshop でハイライトを暗く絞り込んで人形の部分は覆い焼きをかける。極端にかけるとあまりに不自然になるので露光量50%で周辺ピクセルの範囲を大きくグラデーションするようなブラシ形状でかけてみた。たったこれだけ。

 実はこういう写真はコンデジが得意とする分野で Photoshop のハイライトを暗く、シャドウを明るくという機能が逆光補正というメニューで組み込まれていたりする。露出計かわりに使っているライカのD-LUX2(実は Panasonic LUMIX LX1)にもそういう機能があって結構きれいに撮れたりする。撮像素子が小さくレンズの焦点距離も直径も実質かなり小さく出来るのでコストを抑えたまま実現できる相対的な大口径レンズと相まってコンデジの得意とする分野だろう。当然コンデジユーザーへの機能の売りの一つだからユーザーの光学的な知識など期待せず通常人間が心地よいと感じるコントラストの範囲で補正をかけるのだろうがそのアルゴリズムが各社腕の見せ所だろう。パナソニックはライカと提携することでそういうノウハウの多くを学んだはずだ。

 ところがそういうコンデジ世界の機能が新発売の PENTAX K20D にも移植された。やはり視点は人間が視認できるコントラストというところにあってメーカーはそれをダイナミックレンジを広げたと言っている。ダイナミックレンジって音の周波数の高低差を表すオーディオ用語じゃなかったっけ?写真ではラチチュードとか言うんだろうけどイメージとしてはダイナミックレンジ、とても分かりやすい。しかも補正レベルを何段階か調整出来るのでこのあたりの光学的理屈を理解しているユーザーにも使いこなしやすいだろう。だからと言って Photoshop でもっとこまかく調整出来るような機能のために K10D から買い換える気にはならないが(笑)

 それでも全てのデジタル一眼レフユーザーが、というかデジいち中級機の価格を上回るような Photoshop CS を持っているわけではないので PENTAX の企画はペンタの銀塩時代からのレンズ資産を生かしたい年配のデジいちユーザーに配慮した良い企画だとは思う。ところで風車人形の写真、いまいち色乗りが良くない。かといってコンデジでとってもこんどは彩度がきつくもっと嫌らしい写真になってしまうだろう。ペンタックスにはデジタルで使う28mm相当(ペンタデジいちで言えば18mm)の良い単焦点レンズがない。そこで安直にいきおいシグマ17mmになっしまうのだが、少し引いて FA20mm F2.8 を使えってことなんだろうな。

 シグマは逆光がかればがかるほど色再現が暖色系になってしまう。そのオリジナルで明暗補正をかければさらに極端に出てしまうようだ。今回も色温度やカラーバリエーションをわりと地味に弄ってみたが青空は思い通りに再現できなかった。今週末もまた自転車に乗って FA20mm F2.8 を持って出かけてみようか、それともライカでモノクロにするか。それはそれで楽しみなのだ(笑)

♪BGM while writing

  • 僕は Ojos De Brujo のヴォーカル マリナの透明でエネルギッシュな歌声がかなり好きだ。自然体でキーボードのアンサンブルを必要とせずフラメンコばかりでなくヒップホップなどの無機的なリズムやインドのターラとも親和性を見せる彼女の歌声には中毒になってしまう。聴けば聴くほど好きなって病み付きになる。だれか一人のリーダーが引っ張っていくのではなく自然に一体になってしまうこのバンドの個性のぶつかり合いも好き!
Bari

Bari