桜とともに死後の世界をに想いを馳せる
複雑になった生活をシンプルにする
Twilight Cherry Blossom :
M6 + ELMALIT 135mm(2nd) F2.8 f/5.6 1/125sec. DNP CENTURIA200
- いつのまにか桜が満開を迎えている。日本人は桜のこのはかなさに無常を感じ共感を覚えるのだという。しかしそれは実は永遠への強い憧れの裏返しなのではないか。多くの人が桜とともに酒盛りを楽しみ、一瞬の美しい花弁を残すべくシャッターチャンスを狙う。写真はうちの駅前通の桜並木。闇の中で桜の花が異様に明るく映えているがポイントはライティング。勿論自分で用意した明かりではなく地元町内会のライティングを流用である。デジカメという便利な機械は誰にも美しい桜の撮影が出来るよう写真の技術を民主化した。だから僕は敢えて銀塩フィルムでマニュアル露出、マニュアルフォーカスのライカという撮り手に経験と技術を要求する古い手法で桜を狙ってみた。それがせめて僕亡き後の家族への僕の存在の主張なのかも知れない(笑)
脳の動脈に異常が見つかったことを契機にして自分が消え失せた後の家族のことをすこし多めに考えるようになった。その一環としてとりあえず随分多重に複雑なってしまった通信環境やクレジットカードなどを一本化しシンプルにする作業や倉庫で眠っている使わないものの処分などの作業に取りかかっている。まさしく死後の世界の為の身の回りの整理である(笑)
まずは通信。昨年にひかり電話とBフレッツに加入していたにもかかわらずFAX用としてそのままにしてあった回線1本とフレッツADSLを解約した。ひかり電話で番号を一つ増やして貰いそれをFAXにあてる。その作業自体はたいして面倒ではないがうちによくFAXを送ってくる人たちにFAX番号の登録変更のお願いを出しているが、数が多くて結構多くて面倒である。
インターネットプロバイダもいつの間にか何社も契約していて接続していないのにそのまま料金を払い続けていることに気がついて唖然とする。これがコンビニ払いやら振り込みやらだと使わなければ払わないのでそのまま向こうから解約してくれるのだがこういうときに便利なようで不便なのがカード払いである。こちらから解約の手続きをしてやらないと何時までも支払い続けることになる。インターネットもOCNとモバイルは au に自動的に付属してくる au.NET に一本化し InterQ と以前PHSで使っていた KDDI を解約した。これだけで年間約14万円の節約になる。2、3万足せばスパーアンギュロン F3.2 が買える金額だ(笑)
倉庫の中も不要なもので施設等で再利用してくれるものはまとめて寄贈し、捨てるものは捨て、売却できるものはオークション等に出品しだした。一辺には出来ないが夜、外食と酒を飲みに出なくなったので1時間か2時間をこうしたことに当てている。父は癌で倒れてからほとんど身辺整理をする時間がないまま逝ってしまった。そのあとの作業は残された家族にとってとても大変だったし時間も消耗させられた。母にとっては思い出になる前のつらい時間であったことだろう。せめて桜の花の美しさを写真で遺すことが出来るように父の轍は踏まないようにしようと考える今日この頃である。
♪BGM while writing
- アーティスト: ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団,マーラー,カラヤン(ヘルベルト・フォン)
- 出版社/メーカー: ポリドール
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