自転車が全てを解決するみたいな論調はちょっと違いませんか

エコも環境もない、好きだから乗っているだけさ

いざ、山へ : D-LUX2 DC VRIO ELMARIT 28 - 105mm F2.8

　最近自転車が環境問題もエコも健康もすべて解決するからあんたも自転車に乗れ！みたいな論調が目立つ。バカ言ってるんじゃないと言いたい。自転車だってその構成部品の多くを石油原料によっているし、そもそもスポーツが健康に良いのは「適度な」という形容詞付き限定であって、故障だらけのプロスポーツ選手を見ればそれは知れる。

　石油価格が上がってガソリンが上がり、地球温暖化に直面して、さらに豊かすぎるがうえの、真実を言えば贅沢に浸って単に自己管理が出来ないデブバカを現代病などと聞こえの良い記号で括り、その全てのソリューションが自転車にあるような言い方は人間の自分勝手をさらに聞こえよく飾る詭弁に過ぎないように思える。自己管理が出来ないデブバカとは一昔前の自分のことで人のことを言えるほど僕は賢くはないが、脳の動脈が脂肪まみれになっていよいよ脳の機能が止まってしまう脳梗塞などの現代病の恐ろしさとは、自分の愚かさの自覚の上にのみ克服出来るものなのだ（笑）

丹沢のひまわり : D-LUX2 DC VRIO ELMARIT 28 - 105mm F2.8

一面のひまわりって東北に行かなければ見られないものかと思っていたが丹沢への農道で出会った。なんかとても嬉しかった。

　つまりデブとはバカの裏返しであり自己管理能力の無さの露呈であるから、それをまるで不可避な病気のごとく言うのは現代という時代にその責任を転嫁すること以外の何ものでもなく、そう言う輩が人の上に立って管理職に就くなどというのはいちいちの発言に真実みがなく、管理される部下にとってちゃんちゃら可笑しいのであるから他人の管理どころではない。しかもそういうのが万が一ハゲ頭で自分のハゲを受け入れることが出来ずにカツラを被った足り、バーコードヘアスタイルをしているとしたら、それはもう現実や真実をを受け入れることが出来ない大馬鹿野郎だと自分で宣言しているようなものなのであってそんな部長や課長がいる会社はまず衰退するだろう（笑）ましてそれが学者だったら世も末で救いようがないバカ学者だ。

　何故なら学問とは真実を認めそれに一歩でも近づくためのものだからだ。自らの直面するハゲという現実を受け入れることが出来ない研究者がどうして真実に近づくことが出来るだろう！おっとデブと禿にばかり話が偏ってしまったが、それは実は僕自身の愚かさの告白でもあるのである。話を自転車に戻そう。僕は自転車に乗っていて、自分の移動時間の多くを自転車と過ごすがそれはエコのためでもなく環境のためでもない。そして健康のために無理に乗っているのでもない。単に自転車に乗ることが好きだからである。

夏のジテツウルート : D-LUX2 DC VRIO ELMARIT 28 - 105mm F2.8

　自転車とはパソコンで言えば Mac に似たマンパワーアンプリファイヤーである。判断の機能を持たせられたスーパーコンピュータや自動車のように途轍もなく数千倍も自己の能力を拡張してくれるアンプリファイヤーではなく、必要最低限の能力を拡張してくれるアンプリファイヤーだ。自分が駄目だと駄目さ拡張してくれるほのぼのとした増幅器なのだ。ちなみに Mac のソフトは使い手の駄目さ加減を駄目な分だけ拡張してくれるので僕は大好きだ。フォトショップしかりイラストレーターしかり、ベクターワークスしかり（笑）。まぁ今は Windows 版もあって同じように働いてくれるけどね。

　自転車は自分の脚力や体力を鍛えればその楽しさは鍛えた分だけ広がる。車や電車じゃ見落としてしまうような風景や光景、けれども歩いているだけでは出会うことが出来ない風景や光景。自転車はそうした風景や光景を自分の能力の向上の実感という自信とともに提供してくれる。僕は自転車のそういう部分が好きだ。だから楽しいし乗っている。結果それがエコや環境問題や健康に繋がっているのはきっと事実である。だからといってはじめにエコや環境問題、健康を持ってくるのは本末転倒だと思う。どんなに美辞麗句で飾っても自転車は石油製品の一つであり、資本主義と近代工業化社会のたまものなのだ。

　それを語らずにブームの維持と雑誌などの周辺ビジネスのためにエコ、環境、健康を掲げるのは非常に卑怯なやり方に見えて仕方がない。あたりまえの話だがそうした現代が抱える問題を解決するのは自己否定的な人間の自覚であって自転車ではないことを声を大にして言っておきたい（笑）

　♪BGM while writing