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関東平野縦断ライド

栃木→神奈川自転車ツーリング雑感

f:id:lovelovebear:20090114201620j:image:w500

Google Earth で表示した iPhone 上の EveryTrail.app での記録 : 渡良瀬橋(足利市)→志木駅(東武東上線)

  • EveryTrail が GoogoleEarth の 3D表示に対応した kml を吐き出してくれるようになったので地球を旅した記録の映像表示が実に楽しくなった。こういう角度で見ると丸い地球を走った実感がこみ上げてくる

http://www.everytrail.com/view_trip.php?trip_id=106823

 今年の新年のご挨拶で栃木の田舎まで自転車で帰ったことを書いた。往路はカミさんとと二人で東武線の南栗橋まで輪行し、利根川沿いに北上、途中谷中湖分岐から渡良瀬遊水池に沿って渡良瀬川沿いに北上し足利市に至るルートを取った。こちらは50kmのツーリングで寒いことを除けばたいした旅ではない。

Bianchi Camaleonte - 渡良瀬橋

渡良瀬橋 : D-LUX2 DC VARIO ELMARIT 28 - 105mm F2.8 露光時間 1/2000sec. f/8.0 ISO SPEED 400

  • 渡良瀬橋森高千里で有名になったこの橋が今回のスタート地点。ここから足利の新市街を南下する。

 帰りは僕の方が仕事始めが早かったので先に3日に ERIKO で一人帰ってきた。快晴・ピーカンの空の元、風もある程度強い北北西の風にしっかり背中を押されながら、神奈川県の我が家まで約110kmを途中休憩を入れても5時間強で走るなかなか快適な自転車微よりだった。そして先週末、自転車を置いて帰ってきたカミさんに代わって僕が自転車を取りに行き、こんどは Bianchi Camaleonte の一人旅に挑むことになった←なんと大げさな!(笑)

 ところが今回、条件は前回より少し悪かった。もともと50km程度のフィットネスを想定した設定の Bianchi 号でまず110kmはちょっとキツイかもしないところへ持ってきて当日の風は渡良瀬川や荒川の平面を北へ吹き上げるような海からの南風。ツーリング全般を通して向かい風と戦うことから旅は始まった。渡良瀬橋を渡って足利市街を南下し、さらにR50号の足利バイパスを越えて東部伊勢佐木線に沿って福居まで走る。駅前を右に折れて一度館林に向かう。羽刈の交差点で右折、県道20号・足利行田線をひたすら南下、まずは利根川の大堰まで向かうのである。

Bianchi Camaleonte - 利根大堰にて

利根大堰にて : M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/500sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

 この間、関東平野の広さと雄大さを実感できる。秀吉に江戸移転を命ぜられ武蔵野の丘に立ってこの武蔵の郷を眺めた家康はこの広大さと四方の大河と海に天下を手中に収める確信をしたのではないか。そんなことまで想いが及ぶ雄大さである。なんて考えながらも向かい風は結構きつく車速は30km/hを維持するのがやっと。ちょっと風が強くなると25km/hまで落ちてしまう。

 ただこの中で改めて思ったのは Bontrager Race ホイールの滑らかな回転と扁平スポークによる空気抵抗の少なさである。そして漕ぎ出しの軽さはハブの性能の良さだろう。5万円程度のエントリーホイールだし、Mavic やフルクラム、シマノと違って TREK Bike 乗り以外の人にはあまり興味ある選択肢ではないのだと思うがこのペアで 1.6kg 程度の重量とこのコストパフォーマンスはもっと評価されても良いと思う。特に車速が乗ってからの向かい風への抵抗はDTの丸スポークで組んだ ERIKIO の手組ホイールより体感できるほど少ない。今年はマッハワンのマグネシウムレーシングリムで ERIKO のホイールを新調する予定(実はもう注文は入れてあるのだが納期が未定なのだ)だが、その時はサピムの楕円扁平スポークを使うつもり。楕円形状は1/6の直径の円柱と比べても後方に出来る乱気流が少ないとデータが示す(出典 ふじいのりあき『ロードバイクの科学』asin:4789961656)そうだが今回はそれを体感できたのは大きな収穫だ。

利根大堰 Bianchi Camaleonte - 利根大堰にて

左)利根大堰 :M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/1000sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC
右)利根大堰にて :M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/500sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

  • 今年の写真のテーマは昨年コンデジ D-LUX2 で撮っていたようなスナップ写真を銀塩 M型ライカで撮ること。露出の計測と調整の資料に D-LUX2 はまだまだ手放せないがこの年末から今回に掛けて一度露出を計ってしまえばすっかり出番が減った。昨年末から本格的に使い出したコダックの ULTRA COLOR PRO には満足している。ラチチュードは DNP CETURIA よりも露出一段分は広く、粒子の目も細かい。露出が決まったときのコントラストと色表現はゾクゾクする。って自己満足かもしれないが(笑)

 うちの Bianchi Cmaleonte オリジナルパーツはフレームとフォーク、それにティアグラのブレーキ(レバーは XTR に換装)だがブレーキはちょっといただけなかった。25km/h くらいからの制動には不安はないのだが 30km/h を超えると明らかに制動力に不安がつきまとう。これはまぁ、僕が ERIKO のディスクブレーキに慣れてしまっているからかも知れないのだが。

武蔵大橋

利武蔵大橋 :M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/1000sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

 利根の大堰を超えると20号は武蔵野水路に平行しながら南下していく。自然な川の流れと違い計画された水路は必要量の水をなみなみとたたえながら流れる。午後の日差しも心地よく、適度な運動量で体温も上がって決して寒くはないのだが時々突風のように向かってくる南風に相変わらず平均車速は上がらない。ここいらでおおよそ 40km を走ったけれど、アルミフレームだとはいえ TREK と Bontrager のカーボンパーツで武装したおかげか手のしびれや脚の疲れは感じない。悔しいのは自分の身体が帆になって風を受け前に進みにくいことのみ。こんなときハンドル幅の小さなロードはやっぱり有利だと思う。ハンドル幅に合わせて上半身がコンパクトになる分風を受ける面積も減る。

Bianchi Camaleonte - 武蔵水路

武蔵水路 :M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/500sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

 秩父鉄道と少し平行すれば125号の行田バイパスをくぐり道は381号線と名称を変えるけれども武蔵野水路に沿ってまだまだ続く。やがて見晴らしのよい土地ならどこにでもある富士見にはいると右手にさきたま古墳公園を見ながら進む。

 1938年、国の史跡に指定され、さきたま風土記の丘という公園として整備された古墳群は安閑天皇より笠原直使主(かさはらのあたいおみ)が武蔵国国造を任命され、現在の鴻巣市笠原に拠点を持ったと日本書紀は語る。笠原の北方に転回された古墳群、その稲荷山古墳から出土した金錯銘鉄剣に彫られたヲワケの父の名のカサヒヨがカサハラと読める事を考えれば、それはこの広大なローションによく似合う遠い古代へのロマンだろう。家康は南の静岡の地と、ここよりさらに北の霊験溢れる高地日光に自らの墓を建設させたが日本書紀を読んだのだろうか?

武蔵水路

武蔵水路 :M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/500sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

  • Kodak ULTRA COLOR の分かり易いところは、フィルムスキャナでデジタル化してフォトショップで調整するのだが、会心の露出でとれると自動レベル補正と自動コントラストを掛けても画像がまったく変化しないということだ。これはフォトショップ開発のノウハウとコンセプトの中で基本的にレタッチする必要が無いと判断されていることだろうと思う。逆にフォトショップのわかりにくいのは自動カラー補正だが、これ色温度が低いときに太陽光の方向へレタッチするようなのでこれは掛けないことにしている。

 17号の熊谷バイパスへ上るところに休息にはちょうど良い日差しが木漏れる はにわ をオブジェにした公園があった。ここで一息、ゼリーでタンパク質とエネルギーの補給をする。自転車に乗り出して覚えたことだが運動の途中でプロテインを中心としたタンパク質を補給しておくと筋肉痛や疲れから解放される。更にクエン酸が脳の緊張を持続してくれる。しかも薬品と違って疲れや後遺症が残らない。何にも知らずにユンケルなんて飲んでいたころが愚かしく思えるね。

Bianchi Camaleonte - さきたま古墳公園

さきたま古墳公園にて :
      M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/500sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

  • つまり銀塩をモノにするということはフィルムの特性と露出の関係のアルゴリズムを身体にたたき込むことじゃないかと思う。そんなわけでちょっとモノクロはお休みにしてカラーを撮ろうと思っているのだ。カラーでノイジーだとモノクロに逃げてしまおうと言うところから一度自分を隔絶する必要があるんじゃないかと思ったのだ。露出とフィルムの特性が作り出すアルゴリズムがモノになってからモノクロをやれば、もっと人にそれぞれのカラーを創造しながら見て貰えるモノクロが撮れるんじゃないかと感じている。

 前回、ERIKO で帰った時はここからさらに南下し鴻巣から荒川河川敷に入ったのだが、道路の整備状態が悪く広大な河川敷の中を右往左往したので今回は17号にいったん入り、桶川から狭山へむかう12号を南下してホンダエアポートのところで荒川河川敷に入るルートを選んだ。3日はさすがに一機の離着陸も見なかったホンダエアポート、今日は何機ものセスナが離着陸を繰り返していた。対岸にホンダエアポートを見ながらこんどは整備された荒川サイクリングロードを南下する。やはり残念ながら風は南南東の向かい風。

Bianchi Camaleonte - さきたま古墳公園 Bianchi Camaleonte - さきたま古墳公園

左右とも)さきたま古墳公園にて :
      M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/1000sec. f/8.0 Kodak ULTRA COLOR 400UC

  • さきたま古墳公園の3枚は光の方向の違いを撮りわけてみた。とは云っても逆光の写真だけ一段明るくしただけである。このフィルム、逆光時の暗い部分の色再現がとても美しいと思う。この日は午前中、D-LUX2 で撮ってみて(一番上)f/8.0 と 1/2000sec. で良い感じで撮れたので、フィルムの性能を考慮して f/8.0 1/500、1/1000sec.で撮った。こう考えると銀塩のほうが遙かに好みの光を手中におさめることが出来る。デジタルだとカメラの数だけ、すなわち撮像素子の数だけその特性を身体に覚え込ませなければならないが、銀塩ならカメラとレンズを代えても好みのフィルムを使えば良いからだ。

 それでも風景を楽しみながら漕ぎ続ける。前回はまだ時間も早かったし、このままずっと河川敷の公園やゴルフ場をつっぱしり彩湖、入間川、荒川の合流点のど真ん中を行って彩湖の水門のある土手上のダートを走ったがそろそろ日が暮れてこようという今日はさすがに寒そうなのでやめて16号を渡って川越市に入る。川越側の土手を和光まで向かうつもりでいたら工事中で行かれない。そこで荒川から、離れて田んぼの中を志木へと向かった。日も暮れてすっかり寒くなりそうなので今回は東上線志木から輪行。ちょっと根性無しだがまぁ、無理は禁物!

   1月3日、ERIKO での走行距離・108.00km(足利市川崎市
     走行時間・4時間54分
     平均速度22.0km
     最高速度・49.3km/h

   1月11日、Bianchi での走行距離・71.61km(足利市東上線志木駅
     走行時間・3時間37分
     平均速度19.7km
     最高速度・35.9km/h

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