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洗足池を中心に ~昨日のフィールドから

多摩川の紅梅

Leica M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/125sec. f/8.0 +1/2 Kodak SUPER GOLD 400

 昨日は曇天とはいえ気温が高く暖かだったので1週間振りに午後から数時間自転車で出かけた。まずは多摩川を南下し丸子橋まで行き中原街道で洗足池を目指したが、写真は途中多摩川サイクリングロードの宮内付近。紅梅が咲いていて多くの人が足を止め写真を撮っていた。多摩川に訪れて遊ぶ人々には今時の不況などどこ吹く風といった風情だったが、現実はそうはいかない。この写真の左下の河川敷にはいくつも運動場が並ぶのだがその運動場と水縁の間の緑地帯には昨年までは見られなかったほどのブルーシートで仮設した掘っ立小屋が雨後の竹の子の如くに乱立していた。ホームレスの人がここにも急激に増えた証だろう。

白梅

DLUX-2 : DC-Vario ELMARIT 28-105mm F2.8 105mm(35mm換算) f/8.0 露光時間 1/100sec. ISO 400

 洗足池には白梅が咲いていた。M型ライカ用の望遠を持っていかなかったのでこの写真は D-LUX2による撮影である。パナソニック製のデジカメとは言え画像エンジンはライカ社独自のものだというので、このカラーバランスを見ればもはやライカ社がオールドライカレンズの暖色系の絵柄を否定しているのが分かる。とは言ってもこのデジタルカメラペンタックスのスターレンズに比べるとやや暖色かかっているように思うので暖色系はやはりライカ社の好みだろうか。さすがに小さな撮像素子のコンデジといえどこれだけ絞っていても105mm(35mmフィルム換算)の焦点距離では後ろは綺麗にボケてくれる。ただし手前にあるはずの太めの枝まではボケくれないのは無理な注文というべきものだろう。うかつにも花のシーズン、次回はM型ライカ用も 90mm や 135mm を持って来ようと思う。

洗足池の梅

Leica M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/125sec. f/8.0 Kodak SUPER GOLD 400

 こちらは上のデジタル写真の全景でレンズは第二世代 ELMARIT M28mm F2.8。この日の銀塩は全てこのレンズだが、このなんとも言えない暖色系は曇天下のいかにも空気が湿った感じが出ていると思うのは僕だけだろうか。基本的にうちのライカレンズのラインアップは殆どがエルマリートの第二世代で暖色系の絵柄は共通なものがある。梅という人間が仮設した名称の花を過去の記憶とそれから生ずる期待という虚妄分別で見るならば僕は昨今のデジカメのシャープで洗練された色作りよりこのオールドライカレンズの暖色に軍配を上げる。所詮すべての現象は夢の残像のようなものだから。

 撮影者の群れ

Leica M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/60sec. f/8.0 Kodak SUPER GOLD 400

 突然の暖かさのせいか桜の木が蕾を着けて風景全体がなんとなく桃色がかって見える。それにしてもカメラを構えている人の多いこと、多いこと!鳥居の左側にズラリと並んだ人たちは三脚をセットしキャノンかニコンにしかないような超弩級の望遠レンズを覗き込んでいる。一体何を撮ろうというのか。どうも花ではないらしく、梅の花に遊ぶ小鳥を狙っているのか。それともPLフィルタさえ介せば池の中の、錦色の肢体を誇るように遊ぶ姿が手に取るように見えるこの池の王のような振る舞いの鯉が狙いか。

洗足池

Leica M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/30sec. f/8.0 Kodak SUPER GOLD 400

 春のような午後の微睡みは水上で船遊びに昂じる人の後押もした。ボートで二人だけの世界に遊ぶ若いカップルは三島由紀夫が確か『天人五衰』だったと思うけれどサラリと書いた「愛だの恋だのとは知性のない人のすることだ」なんて言葉はよもや知る由もないのかも知れない。いやいやたとい知っていたとしても三島がどうしてそんなことをいったのか理解の範囲にはないだろう。三島もまた『得ることは得ないことを本性とするのものでり、また得ないことと得ることとは等しいことが知られる(ヴァスヴァンドゥ)』を地で行ってしまった人だから(笑)

洗足池

Leica M6 + ELMARIT M28mm F2.8 露光時間 1/60sec. f/8.0 Kodak SUPER GOLD 400

 今年に入って少しだけ装備品を変えた ERIKO。Bontrager からボトル形状のバッグが発売されたのでサドルバッグを小型のものに変え、BB近くのそのボトル形状のバッグにチューブやらタイヤレバーやらエアゲージやらを入れ重量物(とは言っても400g位だが)をなるべく重心に配するようにした。どれほどの影響があるのかは分からないが少なくとも停止してただまたがっている状態でのバイクの安定性はその僅か400gが下方に移動するだけでも格段の安定性を見せる。これが長距離での上り坂やダンシング時の肉体への負担がライディングの時間と距離の二乗に比例して軽減されるのではないかと思っている。そう考えると僅かな重量バランスの改善が100kmや150km乗ったときの疲労の軽減の実感に繋がることが理解されるのだ。

餌を求めて

DLUX-2 : Vario ELMARIT 28-105mm F2.8 70mm(35mm換算) f/8.0 露光時間 1/100sec. ISO 400

 散歩する人が投げ込んだ餌を我先にと争う鴨。こういうシーンはこれくらい絞り込んだとは言えコンデジの持つ広い被写界深度がものをいう。少なくとも35mmフルサイズではあり得ない2m程度にわたるピントの山が焦点距離70mm(これも35mm換算値)でも得られるのでこういう写真は35mmフィルムやフルサイズ撮像素子は勿論 APS - C サイズのデジタル一眼でも撮れないだろう。実はピントの山をカメラより遥かに多く撮ることが出来る人間の目の撮像素子は小さいのだ。ただし人間の目には刹那刹那に生じては滅する現象の放つ光の残像が次の刹那の現象を歪ませる。シグマ OEM ライカレンズの為だろうが逆光下で殆どその色彩を失っているけれども、実は人間の目でさえ逆光に眩まされるとき、その視界から色彩を失うのではないか?不思議なことに見る方の側からその逆光が影になって当たらないところはちゃんと色彩が残っている。この原理こそ縁起する現象を刹那に見届ける人間の目の特性に一致するのではないだろうか。こうした現象をしかと記憶に焼き付けることが出来た人のみがきっと絢爛豪華な中にも目眩と色彩とを共存させうる美しく荘厳修飾された場景を描く役割を人類史の古代において担ったのではないかと考えてしまう。

一日一チベットリンク → 暴動で76人に有罪判決 中国チベット自治区

中国チベット自治区人民代表大会(議会)常務委員会のニマ・ツレン副主任は10日夜、記者会見し、昨年3月のチベット暴動にかかわったとして、これまでに953人を拘束し、このうち76人が有罪判決を言い渡されたことを明らかにした。同副主任は「暴動は民族問題でも人権問題でもない。祖国統一の問題だ」と指摘し、法律にのっとって必要な措置を取っていると強調した。(共同)