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まだクルマ乗ってるの?かっこ悪いっ!頭悪いんじゃないの?

blog 自転車

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  • 箱根をムキになって昇ったりしたあとは脚を休めがてら三浦半島を一周する。ほとんど平坦と言って良いので脚の疲れを抜くのにはちょうどよい。横浜から金沢、横須賀、久里浜、剣崎と抜けて走り慣れた境川へ出るべく鎌倉から藤沢へ向かう。稲村ヶ崎に至るここの夕日は好きな眺めの一つ。でもなんだかんだで距離は160km位になってしまう。

 通勤の帰りに自転車で住宅街の坂道を上っていると右側をクルマがすり抜けていく。別によくある風景だしどってことない日常のシーンなのだが、いかんせん排気ガスは臭い(笑)。軽快なダンシングのリズムが一挙に崩れ去る、実に不愉快!クルマを運転している人は意識もしていないだろうがその不快感はたまったものではなく、その運転している当人とてその有毒ガスを自分の敷地の中にまき散らして家族に嗅がせたいとは思わないだろう。しかし実際やっていることはそれとほとんど変わらないことをやっているのだよね、その人たちは。

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  • 剣崎松輪港にて。あじ、いなだ、わらさ、マダイとここは遊漁船フィッシングのメッカだ。

 だから何の罪悪感も意識せずクルマに乗り続けているひとはアホなのだよ(笑)クルマを運転して排気ガスをまき散らすという行為はほとんど犯罪的であって戦争で人を殺すのは合法的だというのと倫理的にはあまり変わったことではないと僕は思っている。それどころか先進国の無意識な人々が当たり前のようにクルマを使い、クルマを使えないという不便さを拒否しつづけたからこそ、富の蓄積に躍起な人々は石油の争奪に伴うマネーゲームによる戦争を宗教問題と民族問題の悲劇と称して遠い中東の悲劇と冗談のようなタチの悪い下品なウソで覆い隠して延々と続けてくることが出来たのである。

 それを考えればテロと戦うだの反戦平和だのとのたまう政治家がクルマで選挙運動をするなどなにをか謂わんやなのだがだれもそんなことは言わない。まぁそんなことはどうでも良いがとりあえずクルマが売れなくなったのは不況のせいもあるとは言え良いことなんだと思う。不況のせいにすればまた売れ出すときが来るという淡い期待をクルマが売れてくれなければ困る人々に抱かせるから良いんでしょうけど、実際にクルマが売れなくなった原動力は若者のクルマ離れという現象も大いに貢献しているらしい。これには僕もちょっと誇りに思えるのだ。

 僕らが若い頃は高校を卒業して社会人になる人は卒業すると、大学へ進学する人は在学中に、とりあえずカローラやサニーの中古車でも買ってそれが親のスネかじりであろろうが苦学苦行の末であろうがオーナードライバーの仲間入りをするのが日本国民としての常識的な社会への参加態度だった。そうしていつの間にか新車のローンにはまり何台かを買い繋いだあと気がつけばまんまとクラウンの中古を買わされているのが平均的日本人の金融資本と自動車産業への常識的な貢献態度だったのである。あなたの地位なら、年齢ならこの「クラス」のに乗らなくっちゃ!そして「いつかはクラウンに」とマスコミにセールスマンにそそのかされ、「クラス」という単語に自らの存在意義を見いだして喜んでいるのが平均的日本人だった。こうして市場が要求する以上の数のクルマを市場に押し込んでいかなければ発展することが出来なかった日本経済。

 こりゃあまりにも悲しすぎるし、こんなにまでして見せかけの豊かさを実現したってしょうがない。そう思った僕は自分が中年に脚を踏み入れる頃から自分より若い世代に「クルマなんか買うな!クルマなんか買うな!」と言い続けるようになった。そのうち大学に教職を得てからも学生達に常に言い続けた。「クルマなんか買う金を30歳になるまでは自分への他の投資に回そうよ。クルマは家族を持って必要になってからでも遅くない。だいいち必要にならないかも知れないじゃないか」そして僕に賛同してくれた先生達も同じように言い続けてくれた。そう何十年間も!

 おかげさまで日本の次を担う若い人々の車離れは大いに進んだ。だからこの事態をちょっと誇りに思うことが出来るのである。でもそろそろクルマから離れる理由を自分への投資を優先というのはやめて良い時が来たように思う。前述したように皆がクルマを手放す不自由さ健康と引き替えに喜んで受け入れるなら中東の悲劇も解決する。環境問題にだって大いに貢献するだろう。だからこれからは「まだクルマなんか乗ってるの!恥ずかしくないの」「クルマなんか持ってると頭悪く見えるよ」とこういう風潮が当たり前になるように地道に言い続けて行こうと思う(笑)

 勿論、流通や高齢化社会への対応などクルマが人間のために果たせることがあることは十分承知している。だから自動車メーカーは来るべき日に合わせて他の事業を開発するなりなんなり、自動車部門を市場に必要な数を少し上回って競走していけるように大いに縮小してください。