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ホントに OM Tigrotto ?

ナチス占領下のパリのペダルカー?

ホントに OM Tigrotto ?

MZ-3 + smc PENTAX-FA 35mm F2.0 絞り優先自動露出 f/8.0 Kodak SUPER GOLD 400

 Twitter にこのクルマ知りませんか?と呼びかけたら @kotrip さんから「なんと古そうな。ペダルカー?」と「なんか気になって調べてたら、こんなのが。http://goo.gl/DGSlj http://goo.gl/erSnh 」と投げかけがあり、それをヒントに調べてみると、どうやらこれはエンジン付のオートモビルではなくペダルカーでくっついているエンブレムはなんと1927年ミッレミリアの第一回大会で優勝を飾った後にFIATに買収されてしまう OM (*Societa Anonima Officine Meccaniche di Milano)の Tigrotto ではないか?という考えに到った。

 そこで発見したのが 月刊誌モデルカーズ 編集長 長尾循氏のブログ記事「パリは燃えているか?」その記事にはななんと Tigrotto の写真も掲載され

1944年に連合軍がノルマンディに上陸してパリを解放するまでの4年間、フランスはドイツの占領下におかれた訳です。占領下では当然ながら市民生活は様々な制約に縛られ、もちろんガソリンにも事欠く日々。そんな中、市民の足として生まれたのが代燃車、そして人力のペダルカーでした。もちろん子供の乗り物じゃなくて、大人用として。ガソリンがなければ地下鉄…じゃなくて、たとえ自分の足でこいででもクルマ、というところがいかにもフランスらしいというか。

 ふーむ、なるほど。でも長尾編集長も結局詳しいことはわからないので調べてみたいと結んでいます。でよーく写真を見ると僕の撮った Tigrotto とどうやら同一の車体のようだ。そこで Tigrotto でGoogleに引っかかる画像を全て見てみました。そこには途轍もなく沢山の世界中からのFIAT傘下のトラックの画像が並びましたがこのペダルカーらしきは長尾編集長のこの記事の写真只一枚でした。

 こっから先は妄想です。パリっ子としては素直にナチスなどには従いたくはない。なにしろ La Tour d'argent(トゥール ダルジャン)の地下ワイン庫をドイツ軍進駐前にセメントで塗り固めて隠してしまった人たちですから。ラテンの血が流れる彼ら、ゲルマン人の言うことなんざ聞きたいワケがない。

 だけどフランスブランドをつければナチスの嫌がらせもある。そこでフランス名もつけない代わりにドイツ名なんて絶対つけない。同じラテンの血が流れ、かつドイツの同盟国だったイタリア名をつけてナチスの兵隊を煙に巻いたんじゃないかなんて想像するのも楽しいモノです。敵性音楽は非国民だと騒ぐバカな軍属や憲兵を、かけているレコードが例えヘンデルクープランであったとしても「同盟国ドイツの音楽ですよ」と半分からかって心で笑った我が国の自由主義者のように。

 僕も今度このペダルカーのオーナーに会って色々話を伺ってみたいと思います。