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A fulfilled life - Jean Michel Kaneko Photograhie

知足是福。音楽家・演奏会の写真がメインのカメラマン、公開OKの作品は掲載中。IT企業役員、趣味で料理の YouTuber、趣味は仕事と同様大切でロードバイクと料理とワインフリーク。

フィルムからデジカメへ、そして再びフィルムへ その2

川崎臨港工業地帯 VII

川崎臨港工業地帯 VII
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 携帯電話カメラでの撮影期間は結構長くってそれでブログの更新もしてたんだよね。携帯は常時電源が入っているしポケットに入っているからさっととり出してカメラモードにしてシャッター押すのも銀塩オリペン並みに速かったし。ところが友人たちの集まりの時に赤い三角木馬さんに「それじゃスナップには良いかもしれないけど撮影しよう!というモチベーションにつながらないでしょ。」と。モチベーションね。それは忘れ去っていた盲点だった!戦いをするときに鶴岡八幡宮に行って戦勝祈願をしながら気分を高めてモチベーションを上げるようにwww、写真も写真を撮るために時間を割いて撮影という行為をする。たしかに学生のころSLや神社仏閣を撮りに行ったってことはその行為の為にモチベーションを高めて、その高揚の中でカメラが自分の精神と周りの空気、光と面で接する媒介になっていたってことを想像して思い起こすといくらかの興奮を覚えたんだ。

川崎臨港工業地帯 VIII

川崎臨港工業地帯 VIII
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 そのすぐあとに再婚する友人がたまたまいてパーティーの時にあった友人の友人が PENTAX K100Dで写真を撮りまくっていたのでワイン飲みながらも弄らせてもらうという暴挙に出た。友達の友達はまた友達だってわけさ。Aレンズによるカメラ側からの自動絞り制御ってのは初めての体験だったけど基本のインターフェイスは往年の銀塩Kシリーズにも通じるものがあって違和感なく仕えた。それと電源オンから撮影までのタイムラグの少なさにデジカメもここまで来たか?って興奮したね。だからパーティーの帰りその足でヨドバシに K100D のレンズキットを買いに行った。

川崎臨港工業地帯 IX

川崎臨港工業地帯 IX
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 それからはモチベーションが上がったね。まぁともかく時間があればテーマを決めてさまざまな写真を撮りまくった。新しく出た K10D も機材に加わり部屋にはいつの間にかワインセラーと防湿庫が並び K マウントレンズは雨後のタケノコのように増えていった。そこへ思いもかけないオファーがあったんだ。ある方が亡くなって遺品のライカMシステムを使わないか?と。興奮したね。ライカの静かなシャッター音と決して軽くはないけど掌に納まるコンパクトさは人を撮るときに一眼レフなら少し離れて望遠でというシーンでも 35mm や 50mm でもすうっと側によって撮れてしまうのでとてもエキサイティング。街と人を撮るときは 35mm や 28mm で絞っておけばメケンで距離リング合わせてさっと寄って撮れるんでカメラを通してその場の空気にも直に触れる感覚がたまらないね。まさに写真が行為そのものになる。

川崎臨港工業地帯 X

川崎臨港工業地帯 X
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 いつのまにか請われて役者さんのプロフィール写真やミュージシャンの写真も撮って出版にも使われるようになった。いやいやだからと言って別にプロになったわけでもないしそのつもりもないけど。そう多くはないけどその場の空気と触れながら写真を撮るという僕の行為に共感してくれた人とのコラボなわけですよ、請われてなんたらというのはその結果に過ぎないわけで。で、ライカ使いながら思ったのはせっかくたくさんあるペンタKマウントでもフィルムで撮りたいということ。実はLX、MZ-3、K1000 すべて筺体は同じくらいだけど重量はライカより軽い。それにペンタックスのレンズは他社のレンズに比べるとライカ並みに小さくてコンパクトなんだね。5年くらい前にコカコーラのお茶のボトルにおまけで付いてきた小さな布の巾着あるんだけどライカのMレンズとペンタのK、M、A は入る。デジタル用のDAやよその一眼用レンズははいらないけどね。

川崎臨港工業地帯 XI

川崎臨港工業地帯 XI
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 ライカはライブでもプロフィールのポートレートでもバンバン使ったし自転車に乗ったポタリング撮影にも使った。ところがいつしかレンズの距離リングとレンジファインダーのピントの山がずれてきて。そしてレンズの豊富さと持ち歩きの軽さでペンタ軍勢の出番が増えていまはほとんど使わなくなった。修理の金額もばかにならないしね。それでここまで話が来てやっと今日の写真と話があってくるのだけど、さすがにペンタックスの一眼は自転車のジャージのポケットには入らない。M 40mm パンケーキって縛りを決めて無理に入れれば出来ないことはないけど、いやなんかカメラ壊れそうじゃないですか。そこで自転車ポタはデジタルオリペンの E-P1 に 17mm パンケーキなんですけどね。これで話が前篇の冒頭にようやく戻ったぁwww

川崎臨港工業地帯 XII

川崎臨港工業地帯 XII
E-P1 + M.Zuiko D 17mm F2.8 AE ARTフィルタ ラフモノクロ

 実はこのストーリーに挿入した写真、こいつの前までは自分ではまぁうまくいったかなとういうのばかりなんですけど上の奴だけはダメ。オリペンのラフモノクロって TRY-X + 4号印画紙というか森山大道風というか気にいっているのですが露出がカメラ側で制御されちゃうこととフォーサーズの小さな撮影サイズ故で手前ボケがうまく効かずフェンスの金網がもろに存在しちゃう。これ 35mm フルサイズならもう少し、人間の目と同じように気にならないレベルまでバックの工場を邪魔しない存在にまでなる。EP-1 とても気に言っているカメラなんだけど初動のモタモタと撮像素子の小ささゆえのフォーカスの外側がコントロールしにくいのが欠点。FinePix 100 だとこの辺かなり僕の求めるものに近そうだけどカメラばかりにそんなに出せないよねぇ。ってことで今は中古でクラッセとか GR とかライカのミニルクスとか考え中。

分かる気がする「工場萌え 」

分かる気がする「工場萌え 」
M6 + ELMARIT 135mm F2.8(2nd) 1/250sec. f/8.0 + 1/2 Kodack BW400CN

 この写真と比べちゃうとオリペンがかわいそうなんだけどまぁフルサイズな上に焦点距離が全然長いレンズだから当たり前っちゃあったりまえですがこれも金網越しの撮影。金網これくらい消えてくれると邪魔にならないよね。下も同じく金網越し。などと過去の写真を眺めながらミニルクスに食指を伸ばすか思案中。いやきっと GR のほうがいいかな。

Freight Train Yard

Freight Train Yard
M6 + ELMARIT 135mm F2.8(2nd) 1/30sec. f/2.8 + 1/2 Kodack BW400CN


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