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木賃宿のある街 三ノ輪商店街

記憶のヒダの昭和の原風景

JOYFUL 三ノ輪商店街 #XII
JOYFUL 三ノ輪商店街 #XII
LX + smc PENTAX 1:2.8 24mm 絞り優先AE Fuji PRO 800Z
 三ノ輪の街を徘徊するのは三度目である。古い iPhoto のライブラリー(写真が多すぎて重いので分離して Adobe Bridge から見られるようにしている)を見てみると 2000年の10月に行っている。当時のカメラは FinePix 1300 という36mm 相当の単焦点レンズがついたコンデジである。その前はと言うとまだ高校生の頃で従姉妹から借りたオリンパスのハーフのカメラ持って行っている。

JOYFUL 三ノ輪商店街 #IV
JOYFUL 三ノ輪商店街 #IV
Leica C2 Fuji PRO 800Z
 三ノ輪は再開発という強欲と権力の渦巻きからの災難がまだ延びておらず昭和の雰囲気が到るところに見られる路地が沢山あるが僕としては既に昭和の頃から野良犬のように徘徊しているので別にこうレトロな雰囲気に浸りたいとかいうのではなくて商店街の原風景として自分の心の奥の記憶のヒダに染みついているもののような気がする。

JOYFUL 三ノ輪商店街 #XI
JOYFUL 三ノ輪商店街 #XI
LX + smc PENTAX 1:2.8 24mm 絞り優先AE Fuji PRO 800Z
 こどもの頃は別に写真を撮ってまわったわけじゃないが町の中をくまなく歩き回るのは好きだった。つかれると本屋を探して入り立ち読みして鋭気を養い再び町を徘徊し家に帰るのは暗くなってからだった。実際中学生くらいまでは引っ越しで様々なところに住んだので町ばかり徘徊した訳じゃない。

極楽荘
極楽荘
LX + smc PENTAX 1:2.8 24mm 絞り優先AE Fuji PRO 800Z
 東京に住んでいる時は町や商店街を、千葉に住んでいる時は商店街は勿論漁港や田畑を分け入って奥まで進み沼のような用水池を発見して興奮したりもしたものだ。自慢じゃないが秋の平日の閑散とした猿島の洞窟の奥で自殺者を発見して一命を取り留め学校サボってでかけたことを多めに見て貰ったどころか横須賀警察署長から表彰されたこともあるんだから。

のお稲荷さん
極楽荘のお稲荷さん
Leica C2 Fuji PRO 800Z
 だから昭和の街並みが好きだとか懐かしいとかいうのではなく町や路地を前にしてそこを奥の奥までどんどん入り込んでいく小さな冒険のような営みに快感をおぼえてその気分に浸りたいために毎度毎度様々な場所へ出向いて行くのかも知れない。町を歩くのも自転車で見知らぬ土地に入り込んで行くのも僕にとって行為としての質は等しいのだと思う。

極楽荘のお地蔵さん
極楽荘のお地蔵さん
Leica C2 Fuji PRO 800Z
 極楽荘っていう木賃宿はまだあるかなと思って行ってみたらまだ健在だった。現在は一泊2500円で住み着いている人が多いそうだが外国人のバックパッカーも利用しているようだ。(←出典 http://mizumakura.exblog.jp/6043100/)。一角にはお稲荷さんがあって「このお稲荷さんをこわした者は目が見えなくなり口がきけなくなる」と警告が書かれその先には「南無妙法蓮華経」とかかれたお地蔵さんがある。法華経に守られた極楽という設定だろうか?昭和大正明治を通り越して江戸の庶民信仰を彷彿させてほのぼのしい(カルトじゃ無い限りね)。

JOYFUL 三ノ輪商店街 #I
JOYFUL 三ノ輪商店街 #I
Leica C2 Fuji PRO 800Z
 今回興味深かったのは若い人がこういう商店街に戻ってきていること。なにしろ前回来た時は老人ばかりだったから。それはこのあと訪れる巣鴨地蔵通りもそうでした。戻ってきているというよりこの商店街でデートしているカップルが目につきました。再開発で外見だけは綺麗になったハリボテの街の魅力の無さに気がつきだした人が増えてきたってことでしょうか。

JOYFUL 三ノ輪商店街 #VII
JOYFUL 三ノ輪商店街 #VII
Leica C2 Fuji PRO 800Z

写真の枚数が多いのでスライドショーにしました。宜しかったらどうぞ!

■JOYFUL 三ノ輪商店街 : flickr Slideshow