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身内をやることができる場所なのですか。やれないならやめておきなさい。

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- 満洲写真館 より大連浪花町通り
 文章が出てこないと記録がないのだからそういうことはないということで従軍慰安婦も南京での強奪や殺戮もなかったのだという人たちがいる。
そしてそういう人たちが大学で教鞭をとり教科書をつくっている。
だから朝鮮人への強制的な創氏改名や日本語強制の資料文書が出てきたことは歓迎すべきことだし、満州への強制入植と分村政策の資料が出てきてしまったことも真実を探り過去の過ちを繰り返さないためにも歓迎すべきことなのである。

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 国策の強制入植と分村拒否を貫いた大下条村(現長野県阿南町)の村長佐々木忠綱は国が「王道楽土」「五族協和」のスローガンで理想の地と宣伝、推進した満州を視察した。「土地を取り上げた日本人が威張っている様子に『これはまずい』と疑問を持ったそうだ。

 彼はべつに左翼でも共産主義者でもない。陛下を慕うあたりまえの日本国民である。やがて国会議員が「おまえの首を切るぐらい世話ないぞ」とどう喝し、翼賛壮年団が「全て分村しているのに、なぜ分村せんのか」と押しかけたが、佐々木は信念を貫いた。そして妻のてるに相談し、てるから「身内をやることができる場所なのですか。やれないならやめておきなさい」と助言された、という。

 戦後、満州を宣伝し、推進した政治家たちは安倍晋三の祖父の岸信介を筆頭に口を閉ざし、何事もなかったように戦後を生きた。逃避行での襲撃、病気などによる八万人もの犠牲に対し、その責任は問われないままだ。

 ここに大きなヒントが隠れている。分村や満州入植はなにも軍や国が強制したわけではない。だからこそ嫌がらせはされたものの佐々木が信念を貫けたわけだ。国のとったやり方は今と同じである。そう、補助金だ。石原伸晃 の「最後はカネメでしょ!」である。

 原発推進も同じだ。国は貧困の村や町に補助金をばらまいて推進した。しかし政治家も東電のトップも「身内を」原発のそばに「やることができる場所なのですか。」だれもやっていない。ホルムズ海峡を引き合いにだした集団的安全保障に関わる法律も同じだ。国民はいかされるけれど政治家は家族をは行かせることができるのですか?

 原発に反対すればすぐ左翼だのパヨクだの左巻きだの言われる。なら本来日本の原子力規制委が調べなくてはいけないのに、それをしないからわざわざアメリカの原子力規制委がやってきて三菱重工を抜き打ち検査しアメリカ国民に約束した安全確認のための手順書への違反を発見、それを公表して電力会社とともに地域住民の議論を募り当該のサンオノフレ原発廃炉にした。

 アメリカの原子力規制委や地域住民は左翼ですか?パヨクですか?左巻きですか?違うでしょう。その判断は政治的なことではなくサンオノフレ原発があるサンディエゴという地を自分を含め身内をやることができる場所にしておきたいという一点だったにちがいない。

安倍総理を筆頭に日本の政治家にはそうした一番大切で当たり前のことが欠如しているように思えてならない。彼らの政治家としての責任感は口を閉ざし、何事もなかったように戦後を生きた戦前の政治家と変わらない。