Les Yeux èvocateurs 〜追憶の瞳 Jean Michel Kaneko Ryogen 個展
ご来場ありがとうございました
代々木、cafe nook での個展 "Les Yeux èvocateurs 〜追憶の瞳" なんとか開催して無事に終了しました。今回は憩室炎が3年ぶりに再発し穿孔して腹膜炎を起こさずには済んだものの、ちょうど作品仕上げの予定だった期間に入院してしまいバタバタの開幕でした。
今まで展示といえば仕事で撮りためた音楽の写真だったり、取材したフォトジャーナリスティックな写真だったりが大半でしたがそうして "人" を主題に見つめながら多角的な構成とデフォルメでその "人" 自身のまるごとの存在感を忠実な描写以上に表現できないものかと構想した手法に手を染めました。
荒削りではあるものの習作として展示しご来場下さった方々のご批判を受け入れながら次に進める方向性もおぼろげながらたぐり寄せることができたと思います。この実感こそ自らの三世実有の存在の体験でした。まさに "熱鉄丸を呑了するが如くに相似て、吐けども又吐き出さず、従前の悪知悪覚を蕩尽し、久々に純熟して、自然に内外打成一片ならむ"でした。
そんな習作3点の他は日本画家を志した頃の "娘道成寺" 原寸大の写真はモノブロック2灯による撮影で我ながら日本画の顔料絵の具の質感がうまく出せたと思います。
その他、昨年と今年の東京エイトバイテン組合連合会の展示とペンスケッチ展の展示作品を飾りました。真ん中の土曜のパーティーにはほとんど宣伝しなかったにも関わらず尊敬する写真家さんや仲間たちがあつまり、それぞれにじっくりお話ができるという幸運に恵まれた。
最終の金曜日にはアンデパンダンを支えてくれているメンツが偶然にも集まりました。みなさんとゆっくりお話ができて嬉しかった。ありがとうございました。あっという間の二週間でした。