動物園も野生と人の共生を啓蒙してほしい

国際文化カレッジ総合写真展衆議院議長賞事件に改めて思う

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上野動物園、ヒグマのポン

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上野動物園、ヒグマのポロ

 動物園はある意味、野生動物と人間のあり方を来園者に啓蒙する施設でもある。だから様々な動物のコーナーではその動物が人間と共生するには人間がどうあらねばならないか?が比較的丁寧に、大切なことは子供が読んでもわかるように表示されている。トラ、ライオン、ゴリラetc.etc.
ところがなぜかクマたちの丘のエゾヒグマ(Hokkaido Brown Bear)のコーナーにはそういう表示がない。
彼らのことを見ている親子連れは大概、大きなぁ、怖いなぁ、あんなのと北海道であったら一撃だね!などと会話している。

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上野動物園、ヒグマのポロ

 ところが彼らが上の写真のようなポーズをすると嬉しそうに、可愛いなぁ、クマさん人間見たいだね、お友達になれそう!なんて勝手なことを会話してる。
ある時こんな会話が耳はいって来た。

子供:あんなに大きなクマさんどうやってつれてくるの?
父親:人間は頭いいからね、罠で捕まえて大きなトラックで運んで来るんだよ。

思わず耳を疑いました。バカか?この父親!

 ポンとポロは2006年(だったかな)母熊が殺処分されて、ウロウロしているところを知床財団の係員に保護されて上野へやって来た。ちょうど上野動物園がヒグマを欲している時で、彼らを自然に放っても生きてはいけないだろうという現地の判断という運と偶然が重なったのだ。
まだ芝犬くらいの大きさだったから、小さなワンちゃん用のカゴに入れられて普通のライトバンで世話をされながら移動して来たと思う。
はい、罠で捕まえて大きな専用のトラックでやって来た訳ではありません。

ではなぜ母親は殺処分されたのだろうか。それは人に近づくようになって頻繁に目撃され、クマの生息区域に追い払おうとした知床財団の努力にも関わらず人里に頻繁にやって来るようになったからです。どうしてなのか?
常識の無いカメラマンや観光客が母グマに近づき写真を撮ったり、あるいは餌を与えたから、あるいは、餌を与えることはなかったかもしれないが、彼らが弁当やお菓子などの残飯を国立公園内に放置して母グマがそれらを食べるようになったかもしれない。

 外国から来た動物たちにはこうした経緯の説明があるものもある。東京から北海道へ観光に行く人も多いはずだ。ヒグマコーナーでこうしたことも含めてクマと人間の共生について啓蒙すれば良いのにと思う。そうすれば先日話題になったような国際文化カレッジ総合写真展で衆議院議長賞を受賞したカメラマンのような方も少しは減るだろうと思う。

少しでも興味を持ってくださった方はリンク先をぜひお読みなってください。

www.shiretoko.or.jp