Ampelman Japan 2018 ピアノクインテッドコンサート
コントラバス奏者高橋徹さん率いるベルリンで活躍中の音楽家たちによる室内楽コンサート Ampelman Japan 2018 の撮影をさせていただきました
高橋さんは1980年からベルリン・フィルの第一首席奏者Friedrich Witt氏に薫陶を受け 1984年、ベルリン・フィルでプロオケ・デビュー。以来多数に渡ってオーケストラ出演。90年代初めからベルリン・ドイツ交響楽団に出演するようになり継続中。
Ampelman 室内楽ユニットは高橋さん自身が演奏するコントラバスが必ずはいる室内楽アンサンブル曲を演奏するユニット。他の音楽ジャンルでは当たり前のライヴのような本番の形態をクラシックでやりたいと考えていらして、その形を模索中とのこと。
バロックやクラシックばかりでなくロマンティック、現代曲まで弾きたいと思う仲間と室内楽を探求し、そして楽しんで行きたいそうです。演奏中の高橋さんの楽しそうな顔と共演者たちにおくる眼差しからもそんなユニットの雰囲気が伝わってきます。
『土台がしっかりしていないと家は建っていられない。そういう意味では、オーケストラでもアンサンブルでも最低音は要です。地味ですけれど、自分の出した音の上で他の楽器がメロディを奏でるのは心地よいものです。 僕は、柔らかい美しい音でメロディを奏でる楽器を引き立たせつつ、音楽的には「主張をするコントラバス奏者」を心がけています。』という高橋さんの言葉通りの、厳選されたメンバーによる一流プロフェッショナルならではの各パートのバランス、主張、アンサンブルなど全く隙のない、それいて伸びやかで楽しい素晴らしい演奏を聴かせてくださいました。
演奏曲目は
G.ロッシーニ/弦楽ソナタ2番
R.グリエール/ヴィオラとコントラバスのための5つの小曲
G.ロッシーニ/デュエット
F.シューベルト/ピアノ五重奏曲「鱒」
高橋幸代/Berlin1920's
演奏メンバー
高橋 徹(音楽監督・コントラバス)
高橋礼子(ピアノ)
ナイダム・星野 羊子(ヴァイオリン)
カタリーナ・ラオフォ(ヴィオラ)
ティル・ミュンクラー(チェロ)
高橋幸代 BERLIN1920s
最後の曲『Berlin1920's』は日本人の作曲家高橋幸代さんによる1920年代の繁栄するベルリンをイメージしたちょっとジャッジーで懐かしい(そうココ・シャネルの時代の欧州の無声映画から聞こえてきそうな)雰囲気のリズミカルでチャーミングな曲でした。