ラフマニノフピアノ協奏曲第5番


Rachmaninoff "Piano Concerto No 5" (arr.Warenberg)
アムステルダムの池隅さんと話題にしていたラフマニノフ交響曲第2番(以後ラフ2)をピアノ協奏曲化した演奏。このアイディアを着想したのはオランダのピアニストのピーター・ヴァン・ヴィンケルという人、彼は、ラフ2を聴いていて、このゴージャスなシンフォニーにピアノの音が聞こえて来たような自らの体験的事実を無視できなくなり、かつてピアノの師であったロシア生まれのピアニスト兼作曲家、現在はベルギーで主に映画やテレビの仕事を行っているアレキサンダー・ワレンベルクという人にそのアイディアを打ち明けます。ワレンベルクは驚きながらも少し考えた後、やってみようと決心する。
そこでヴィンケルはラフマニノフの子孫の許可を取るためにラフマニノフが多くの作品を手掛けたスイスのルツェルン湖畔の美しい別荘に住むラフマニノフの孫、アレクサンダー・ラフマニノフを訪ねそのアイデアを熱心に提案しました。すると意外にもアレクサンダーはあっさりとヴィンケルにその許可を出すのです。
ワレンベルクは、まず4楽章あった交響曲を、ラフマニノフの他のピアノ協奏曲のように3楽章の協奏曲にするために、交響曲の第2楽章と第3楽章を合わせて第2楽章とし、最初に元の第3楽章アダージョの有名な甘美なテーマを持って来ます。それがひとしきり続いたあとに、元の第2楽章のスケルツォが登場、カデンツァを挟んで、またアダージョに戻る、という構成にしてピアノ協奏曲を完成させました。ヴィンケルが思いついたアイディアは、2007年に実際にスコアとして完成、その年の6月にウラディーミル・スピヴァコフ指揮、ロシア国立フィルハーモニー管弦楽団、この後ミュンヘン音楽芸術大学ピアノ教授を務めることになるドイツのピアニスト、ウォルフラム・シュミット=レオナルディの共演でチェコで録音され Brilliant Classicsからリリースされました。
なんと Amazon で検索したら中古盤が1枚83000円で出品されていた Σ(@ω@;)

Piano Concerto No. 5 Import

レビューや関連ブログをを見ると日本人の方からは辛い批評をされていますが欧米の方からは概ね評判が良いようです。僕はどちらかといえば欧米の方の受け入れ方に賛意を評するけど、なんで日本人てあーなんだろ?もっと音楽を楽しめないのかね?ことさらピアノを強調(のだめ風?)せずにカラヤンのようにピアノとオケを協奏させて、時にはピアノがオケの一部のようになる演奏も Good Job! だと思います。

ちなみに「これがコンサートで演奏されたとき、果たして割れんばかりの拍手を受けることはあるのでしょうか。」と酷評した日本人のおやぢのブログがあったけれどこの翌年の2009年、アンナ・フェドローヴァとアラン・フランシス指揮フィルハーモニカー・ドゥ・ラ・ UNAMの演奏は「割れんばかりの拍手を受け」てました \(^o^)/


Rachmaninoff / Warenberg pianoconcerto nr.5 Live Complete concert

この録音のピアニストのシュミット=レオナルディはインタビューで「シンフォニーからピアノコンチェルトを作るには信じられないほどの技術とスキルが必要なんだ。...僕はこの曲を心から楽しんでいるし、美しく本格的なピアノ協奏曲だと思うし本当にラフマニノフのように感じるよ。」と。

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