02’ Pernand-Vergelesses le des Vergelesses
またまたボルドーにて
きょうは僕も Loire さんも偶然仕事の終わりが渋谷だったので、ならばボルドーで軽めに夕食にしようということで出かけました。軽めのふくよかで経済的な赤という無理難題をソムリエのまぁちゃんにお願いして出てきたのがこれ。Domaine Chandon de Briailles の Pernand-Vergelesses le des Vergelesses の 2002年。Chandon de Briailles 家のひいおバァちゃんが champagne の名門 Moet et Chandon にお嫁に行ったことから Chandon de Briailles の名があるそうです。実際にドメーヌを訪れたまぁちゃんによればそのおバァちゃんが作った裏庭は今でも丁寧に手入れがされブルゴーニュのベルサイユと呼ばれているとか・・・結局軽めどころかしっかり食べてしっかり飲んでしまった。
写真左上から
- 飲んだワイン。左から Cremant de Bourgogne (作り手失念), 02’ Pernand-Vergelesses le des Vergelesses Domaine Chandon de Briailles , Chateauneuf-du-Pape (作り手失念), そしてワイングード・ベッカーのアイスヴァイン。トレッケンほど高価でないし甘口でかわいいボトルデザインはホワイトデーのお返しにいいかも!
- というわけで今日の主役02’ Pernand-Vergelesses le des Vergelesses Domaine Chandon de Briailles 。軽めでふくよかというイメージはあくまで Cote de Nuits の赤に比べての話。ほとんど Corton の Pernand-Vergelesses の良質な若いワインはそんあイメージの背後にしっかりとしたアタックを持つ。グラスを揺すって熟成を進めながら戴けるところがボルドーのようなワインビストロのいいところ。
- ワイングード・ベッカー「ガウ・オーデルンハイマー・ペータースベルク・アイスヴァイン・ロゼ」2003。ドイツ語さすがに読みにくいのでカタカナ表記しました。シュペートブルグンダー 75%、フルーブルグンダー 25% のブレンドによる琥珀色のデザートワイン。トレッケン譲りのとろりとした舌触りと極甘であるはずの糖分をしっかりとした酸が爽やかな甘みに変貌させています。お隣は近頃ミシュランの評価が一つ星になってしまった「LA TOUR D'ARGENT」のロゴがはいったサンルイのデキャンダ。
- オーストラリア直送のはまぐりと天使の車エビを使った「海の幸のマリネ」。エビも蛤も新鮮なので一切の生臭さがなく潮の香りと甘みが口の中に充満する。若くて果実味のあふれる Pernand-Vergelesses と嫌みなく合わせられた。
- 「白隠元と牛胃とソーセージのトマト煮」。イタリア料理のトリッパの煮込みだけど隠元とソーセージが加わることでルッション地方の立派なフランス料理の味わいになる。隠元のまろやかさとソーセージの複雑さがプラスされるからか?トマトの酸味とプラスされた複雑さは若い Pernand-Vergelesses にピッタンコだった。
- 渋谷@ボルドー名物の「短剣焼き」をサービスするまぁちゃん。三笠会館風のオリジナル和風ソースで戴く。次はそのできあがり。今回は「ミックス短剣焼き」で地鶏と豚と和牛。ここまでくるともうワインが足りない。醤油味に合わせて Chateauneuf-du-Pape を開けて戴いた。グルナッシュの持つインクのような香りが醤油の風味を引き立てる。
- 盛りつけが終わった短剣焼き
- 結局 Fromage まで言ってしまった軽い予定だった今日の夕食。比較的さっぱりした甘みのアイスヴァインが良くあった。しわせーっ!映画カサブランカのワンシーンでイタリア人のブローカー、フェラーリという男にボギーのカフェのギャルソンが「旦那、今日はいい酒がありますぜ」といって Faiveley の Marc を出すシーンがあって、アメリカ人のオタクってそのころからそんな酒にこだわっていたんだねとうようなはなしから Faiveley と Armand Rousseau の Marc を一杯ずつごちそうになってしまった。今日も幸せでしたσ(^^)