金子渚 ピアノリサイタル

フォーレの甘美なメロディーから童話の朗読とのコラボレーションまで多彩な演奏の枠を体感する

金子渚さんのピアノリサイタル。

実は僕は浪川先生のCBCヴォーカルフレンズでは渚さんとは2013年第2回のコンサート以来の同期生である。昨年から欧州のピアニストや日本では平沼友梨さんとの仕事もさせていただいて、そんな話を昨年の第7回CBCヴォーカルフレンズの打ち上げで浪川先生も加わって渚さんもちゃんと撮りましょうよとお話していたのがなんとか実現出来た。
写真はともかく流れる様に流麗な渚さんのピアノは一段と磨きがかかって力強さもまして素晴らしいリサイタルでした。全編ワクワクしながらピアノ演奏を浴びていましたが、「クラシックを知らないかたにも伝わるリサイタルに」したいという渚さんの言葉通りに、さらに「皆様の幸せを祈りながらお届けします」とアンコールはドビュッシー「月の光」。クラシックをよく知らなくても、きっとどこかで聴いたことがあるメロディー。アニメでもゲームでもきっかけはなんでも良いけれどクラシック音楽にはこんなにも美しいメロディーあるということと、他にもたくさん素晴らしい曲がたくさんあるということを知ってもらえるきっかけになるといいなと思いながらアンコール曲を聴いていました。

金子渚さんプロフィール

桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻卒業。1997年カワイピアノコンクールB級入賞、南関東大会出場、奨励賞受賞。1998年カワイピアノコンクールB級入選。2006年日本ピアノ教育連盟オーディションD級奨励賞受賞。第7回東京芸術センター記念ピアノコンクール入選。桐朋学園大学富山ピアノマスタークラスに参加。これまでにピアノを江澤聖子、干野宜大、古高晋一、E.ハイドシェックの各氏に、フォルテピアノにて室内楽を有田正広、寺神戸亮の各氏に、日本歌曲の伴奏法を塚田佳男氏に師事。声楽、合唱を中心にアンサンブルピアニストとして活躍中。