構造計算書行方不明なんて業界じゃ当たりまえっ!
都市再生機構でマンション構造計算書50件が行方不明
この感覚って竣工してしまえばそんな書類はどうでもいいというような習慣丸出しで恐ろしい。だけどつまるところ、確認申請が降りている建築物だからというなんともボケっとした設計者と検査機関の性善説に依存した習慣だとも言えるのですね。
全国のニュータウンなどでマンションを建設、分譲してきた独立行政法人「都市再生機構」(旧都市基盤整備公団)で、マンションの構造計算書五十件分が紛失したり、行方不明になっていることが二十八日、分かった。
東京都内の倉庫が昨年夏の集中豪雨で浸水し、構造計算書約二百冊がぬれて判読不明の状態となっていることも判明。倉庫に保管してある書類のリストなどは作成しておらず、同機構の管理のずさんさが問われそうだ。
北側一雄国土交通相は同日の閣議後会見で「紛失は極めて遺憾だ。不明についても早急に調査し公表すべきだ。処分についても事実関係を把握して判断したい」と批判した。中日新聞 2006.02.28
しかしこの手の話は公団ばかりではありません。大手のマンションデベロッパーでも構造計算書を紛失して設計事務所に泣きついてくるケースを最近よく耳にします。勿論これ担当者レベルでの話。でもって設計の担当者が必死に社内や倉庫を探し回ってマイクロフィルムを見つけだして何とかする。探して見つけ出すまでの膨大な時間は勿論無報酬のサービス残業。ますます設計事務所の帰宅時間は遅くなるわけですけどこれで一件落着。会社レベルの話になればニュースになっちゃうもんね。
ゲスト 2006/3/2 18:12