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A fulfilled life - Jean Michel Kaneko Photograhie

知足是福。音楽家・演奏会の写真がメインのカメラマン、公開OKの作品は掲載中。IT企業役員、趣味で料理の YouTuber、趣味は仕事と同様大切でロードバイクと料理とワインフリーク。

足利フラワーパーク

「ふじのはな物語」-第二幕「大藤・むらさき藤」

 足利フラワーパークに行ってきました。実はわたし、完全に認識を誤ってましてフラワーパークは東武鉄道足利市駅より国道50号のバイパスに向かって南に数キロ行った --- たしか日本ハムが経営するステーキハウスの駐車場と隣接していた足利市朝倉町の早川農園 --- ところだとばかり思ってました。だから家人の実家から三脚も持って散歩がてら歩きじっくり花を撮影して来ようとの魂胆があったのですが義父が車を出すからみんなで行こうということになり、義父の運転で出発してからあらぬ方向に向かっているので不思議に思ったところその朝倉町からJR富田駅近くの現在地に引っ越したことを知った次第。なるほどこれでは散歩がてら歩いてなど行けやしない(笑)

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  1. 満開のむらさき藤。80mm、絞り開放(f/2.8)、露出補正+0.7。本来青い筈の空が危うく飛びそう (^^; 今回のレンズは全て smc PENTAX FA★ 80-200mm F2.8 ED[IF]
  2. 大藤の棚を外から。200.0mm f/2.8 露出補正+0.3。露出補正は一段マイナス側に振ってしまった画像なので花の色がやや濃いいように思う。うーん、難しい (^^;
  3. むらさき藤。80.0mm f/2.8 露出補正+0.3。
  4. 八重の藤。140.0mm f/2.8 露出補正+0.3。香りも姿もまるで葡萄のよう。

 そんなわけで家人の両親と家人、わたしの4人小旅行ということになったので一人勝手な行動をするわけにも行かず三脚は諦めて手持ちで撮影することにしました。レンズ交換も諦めてせっかくだから FA★ 80-200mm F2.8 ED を付けっぱなしに。このレンズ、重量もあり嵩張るので今まで数回しか持ち出していませんが、絞り開放付近では近くを撮るときはまるで FA 50mm F1.4 のように被写界深度が浅いんです。ところが開放絞り時のファインダー画面の美しさにだまされてつい絞りを開けたくなってしまう。今日は意識して絞り込んだ写真も撮ってみよう思ってはいたんですがついつい解放付近でパシャパシャやってしまいます。

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  1. むらさき藤。80.0mm f/2.8 露出補正+0.3。一枚目より被写体からは離れているせいか絞り開放でもピントの範囲は広い。露出補正は一段マイナス側に振ったお陰で空は救われたが・・・
  2. ツツジ。200.0mm f/2.8 露出補正-0.7。西日がそうとう当たっていたが、本来明るいピンク色でスポット測光する場合露出補正はプラス側に補正してやらないとうまく色が再現されないものだ。おそらく花瓣の色が暗いところに当たってしまったものをAEロックしてしまったのだと思う。画面が暗かったのであわてて取り直した補正値 -0.7 が一番きれいに写った。憎らしいカメラだよ、まったく。
  3. これは何という花でしょう? 200.0mm f/2.8 露出補正+1。白い花瓣でスポット測光。露出補正を3段分掛けてようやく花の色が出た(笑)
  4. 花を撮る人。80.0mm f/2.8 露出補正0。花も好きだがわたしは花に心躍らせる人も好きだ。未だ満開に到らぬ瑞々しい白藤に焦点をあててしきりに調整をする人。

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  1. 棚の白藤。80.0mm f/18.0 露出補正 +0.3。思い切って f/18 まで絞ってみる。おおよそ全体にピントが合ってくる。
  2. 棚の白藤。80.0mm f/32.0 露出補正 +0.3。絞り込んで f/32。棚の竹の陰影がさらにメリハリがついた。順光なのにシャッター速度は 1/30 と極端に遅くなるがペンタックス・シェイクリダクションの効果は抜群だ。
  3. ツツジ。200.0mm f/32.0 これも絞り込んで撮影。かなり後ろの人々の影が人と分かる程までになってくる。バックの人影が意味を持つ写真なら有効に使える性能だが花だけが主題だとちょっと煩いか(笑)
  4. ツツジ。200.0mm f/2.8 左とまったく同じ位置から解放絞りで。バックはなんだか分からず主題だけが浮き上がる。

 会場はもう人、人、人。それでもひといきれはまったく感じられず甘い花の蜜の香りが充満しています。手持ちでこのレンズを振り回すのはやはりかなりの腕力が必要だと思いますが、絞り、露出補正、被写体との距離関係の組み合わせで得られる画像が経験的に体得されればかなり表現力に自由度がある魅力的なレンズであることは言うまでもありません。ズームレンズと言えどもレンズをズームすることでなく被写体に寄ったり離れたりすることで様々な効果が得られるものなのですね。あくまでもズームは画角の調整に使うべき機能だということも思い知らされました。この甘い香りが充満する中でさすがに蜂だけは離れて撮りたいものですが・・・そして今回あらためて見えてきたことは望遠も絞り込んで使うおもしろさがあるということです。

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  1. ツツジとミツバチ。200.0mm f/2.8 西日の当たる花びらと花のむこうがわの水面が光りすぎないようにと、お祈りしながら 露出補正 -0.3
  2. 棚はいまいちだけだ日が良く当たる池の畔では咲き出した白藤。200.0mm f/2.8 こういうとき白い花で測光して露出補正値を上げると空が飛んでしまうのは痛いほど経験しているので青空でスポット測光、素早くAEロック。補正値をマイナス側に振って花びらへマニュアルでピント。そういう操作は最近のDAレンズではストレスなく出来るがこのFA*レンズもフォーカスリングをすっと手前に引くことで瞬時にマニュアルフォーカスへ切り替わる。
  3. 池の畔の白藤 95.0mm f/2.8 こちらはズームで離れて緑の葉の部分でスポット測光。だから露出補正はなし。 空よりは木の葉の緑のほうが遥かに安心して測光出来るからね(笑)

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