こいつぁごきげん インストバンド ドラムマニア
路上ライブで素敵なバンドと知り合ったよ
代々木公園へ休日のまったりした感じを撮りに出かけたら公園入口の外の方から素敵なサウンドが聞こえてきた。どこかで聞いたような懐かしいような優しく美しいメロディーとともにサウンドを引っ張っているのが街頭バンドには思いも掛けないくらいの正確なドラミングとベースワークであることにびっくりして気がついたらライブの聴衆の一人になっていたんだ。気分がとっても高揚してきてとってもハッピーになれたさ。さすがにこのバンドの良さを感じるのは僕だけではなく時間を追うごとに聴衆は増えてきたね。そうして聴き進むうちに正確なドラミングの理由が分かった。このバンドはドラマーの小高和也さん引きいる4人組、ドラムマニアというインストバンドだったんだ。
休憩時間にチャーミングな女性ベーシスト小口真季さんが頭上に掲げるPR用のスケッチブックをきっかけに彼らと話しもして彼らが毎週のようにここ代々木公園で街頭ライブをやっていることや、6月16日の土曜には渋谷でワンマンライブをやること、FM放送に出演していること、CDをリリースしていることなどを知ったんだ。サウンドはニューヨークのクラブにいるような錯覚すら与えてくるほどのゴキゲンなサウンドで、こうしたインストゥルメンタルな音作りは派手さはないけれどもミュージシャン一人々々の力量とテクニックが本当にしっかりしていないと絶対作り出せないもんなんだぜ。
イメージはスタッフやリー・リトナーを彷彿させる感じだけどよーく聴き入ってみるほどに少しづつだけど彼らのオリジナリティーを感じることが出来る。まず驚くのは控えめながら正確にリズムを刻んでリードしていく小高さんのドラムワークだね。音質はスティーヴ・ガッドよりも恐らく太鼓の張りが強いチューニングなんだろう -- よりジャッジーな感じだ。そしてそのドラムに負けず劣らず正確に淡々と刻まれる伸びやかで軽やかな重低音が小口さんのベース。彼女のサウンドはライブ中心の音作りなんだろうけれどちょっと iPod などの携帯音楽プレーヤーには辛いぜまったく。我が家のジムラン(えぇ、えぇ、JBLのことですよ、オタクでごめんな)を以てしてようやく伸びやかで軽やかなタッチのサウンドが前に出て来るけれどそれでもライブにゃ敵わない。最近の彼女のブログによればなにか松田優作のようなアフロなヘアになったそうだからもうちょっとお尻をフリフリプレイしたらなんかおんなゴードン・エドワーズみたいでかわゆいのになぁ。
エレキギターの二階堂さんはエリック・ゲイルばりのちょっと柔らかめな音質でコーネル・デュプリーもリトナーもパット・メセニーもこなしちゃうような人で、だからっておもむろに速弾きして腕自慢じゃなくてやっぱりリズムもメロディーも正確に正確に。もう盛り上がってくるとアコースティックのギタリスト矢部さんとの掛け合いがピッタンコン合ってくるんだよね。2006年5月発売のミニアルバム「Thinkin’ bout You」から今年1月のマキシシングル「Looking for」と時系列で聞いてみると彼らが一段とパワーアップしてきているのが手に取るようにわかる。だから今のかれらそのもののライブが一番ゴキゲンだし行かれる限り彼らのライブに行ってみたいね。 今週の16日は先約があってどうしても行かれないんだけど次回は必ずいこうかなぁなんて思ってるよ。
その昔もうなくなってしまったジャズ喫茶でスタッフのインニューヨークをリクエストしてマスター氏とこれがいまやオールアメリカンリズムセクションなんだよねなんて話していたら初老のジャズクリティックな紳士から「いや、お若いの、それは違う!オールアメリカンリズムセクションとはカウント・ベーシーのバックを言うんだ!」と叱られた思い出があるけれど僕は今はオールアメリカンリズムセクションとはスタッフのことを言うんだと反論した懐かしい思いでがある。インストバンドと言うジャンルはそれだけでは喰っていくのはとっても大変だけど彼らは様々なミュージシャンとコラボをやっていこうという意志が有るみたいだ。だったらこんどは彼らがオールジャパンリズムセクションになればいいわけで頑張ったもらいたい。
おーい、SASA!聞いてもらいたいバンドがいるんだツアーが一段落したら連絡をくれ!COCO FARM WINARY の収穫祭で古澤さんとセッションなんか出来たら最高じゃないか!いまうちのジムランがちょうど彼らの「Midnaight N.Y.」をならしている。ゴキゲンだね、ハッピーだね、ドラム・マニアに乾杯!
- アーティスト: Stuff
- 出版社/メーカー: Collectables
- 発売日: 2005/06/28
- メディア: CD
- 購入: 4人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (5件) を見る