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ライブと寅さんとカフェと

休日をくつろぐ・・・

MIZUMOTO PARK

MIZUMOTO PARK :
 M6 + SUMMICRON M35mm F2.0 f/5.6 1/500sec FUJICOLOR SUPERIA Venus 400

  • 夜に n. で今日の写真を見ていたら I さんが一番気に入ってくれた1枚。しかしねぇ ズミクロン 35mm 2nd、38年前のレンズでっせ。光の方向さえ間違わなければ溢れ出て来るこの透明感が好き。たまにモノクロだけでは勿体ないと思ってカラーでも撮ってしまう。

 太陽が低くなって午前中の日差しが寝室のカーテンの隙間から枕元まで容赦なく差し込んでくる。瞼の裏側が朱色になって微睡みから目が覚めた。パンを焼いてコーヒーを入れて遅めの朝食を頬張る。野菜庫を覗いたらニューヨークレタスが切れていた。手でちぎったシャキシャキのレタスに薄切りしたパリパリの胡瓜、それをオイル&ヴィネガーでササッとあえてパプリカを振って食べるのが僕の休日の朝の好物。ちょっと気を落としたが香ばしいトースト香とふっくらとしたバターの香りに鼻腔を擽られて少し気を取り直す。

 今日は久しぶりのドラムマニアのライブ。と言ってもここのところ僕が行かれなかっただけだが・・・葛飾区の若い事業家達の「かつしか音弾プロジェクト」の一環としての「水元公園WAKATEフェスタ」のステージに出演する。久しく彼らに会っていないし年末のライブの打合せをしておかなければならないのでなんとか身繕いをして出かける。ドライボックスを覗いて今日はどれで撮影しようかいろいろ考えるのも楽しみの一つだ。仕事柄普段相対するのは殆どがテキストなのでオフの時の楽しみはいきおい映像と音になる。仕事上やむを得ず無理に凝縮させている脳細胞を写真と音楽で弛緩させることが好きになった。間違いなくアルコールで弛緩させる機会は減っている(笑)

 ドライボックスの扉を開けて A☆ 135mm と FA☆ 85mm、FA☆ 24mm を手に取ってみる。どれもズシンと来る重さだが、その重さが大口径の証でもあるし豊かな解像力の源でもある。一番暗い 24mm でも F2.0 である。でもその重さが僕を躊躇させてしまう。秋の屋外ライブだしライブが終わった後散歩がてらぶらぶらするのにもチト重い。結局用意したニコンのデイバッグをしまいアルチザン&アーティストのコンパクトショルダーに エルマリート 135mm、テレエルマリート 90mm、ズマリット 50mm に M6 にズミクロン 35mm を取り付けて詰め込んだ。冷蔵庫から適当にフィルムを見繕ってブルゾンのポケットに D-LUX2。結局最近お決まりのラインナップになった。だけどこの荷物、ライカ好きかアルチザン&アーティストを知らない限り・・いやいやライカ好きでなければアルチザン&アーティストなんて知らないか・・・カメラ機材が入っているなんて誰も思わないだろう。それほど普通にコンパクト!

 古代ローマ劇場に似た半円形で約30℃傾斜角を持つすり鉢状の客席空間に響く JBL PA システムで増幅されるサウンドはとてもゴキゲンだったし綺麗な空気と開放感もとても良かった。彼らも気持ちよく演奏できたんじゃないかと思う。男のメンバー達は僕を本名で呼ぶのにベースの小口真希ちゃんに向こうの方から「くまりんさーん!」とハンドルで呼ばれたときは可笑しかった。僕が到着したときには一組バンドのキャンセルがあって彼らの演奏はもう始まっていた。3曲聞くことが出来たがその間、36枚撮り1本の撮影に留まる。焦点距離ごとに彼らのまわりを回りながら撮っていったが処女撮影の エルマリート 135mm の出番までには到らなかった(笑)。このレンズはミュージシャンをライカで撮るために大枚をはたいたのになぁ。演奏後は優しい秋の日差しの中でくつろぐ彼らをパチリ。

 しかしライブは別としても水元公園はとても良いところで、先日バーベキューに行った Fish on 王禅寺を彷彿させる。そしてスケールはもっとデッカイ。バーベキューやドッグランも有ってうちの地元にもこんなの出来ないかなぁ。音楽好きも犬の会の人もバーベキューしながらみんなで遊べるよね、これだったら。帰りは水元公園をぶらっとしながら散歩&撮影してついでに寅さんの故郷柴又に寄って門前町の風情も撮影。その辺の街角から何時寅さんが出てきても不思議じゃない雰囲気。そのまま新宿のキタムラのラボに現像に出して待つ間は Le cafe dubleve でパスタを食しながら時間をつぶす。そこで今日も一日露出計替わりだった D-LUX2 でコイツならではのアスペクト比 16:9 のショットを一枚パチリ。

 地元に帰って夜は n. に寄る。夜食は棒々鶏と坦坦面。コイツにチンザノでも電氣ブランでもグラッパでも合わせられるのが n. の良いところ。死化粧師の I さんと語らう。僕の「写真が欲しい」と仰る。「写真をプリントしたものを自宅に飾らないのですか」と聞かれるので「一切飾らないですよ。たいがいここ(n.)に置いておけば欲しい方が持って帰ってくださるし、写真を通じての見る方との共感、それが写真好きの醍醐味なんですね。」と僕。すこし回ってきて微睡みながら連休一日目を終える。幸せ(笑)。