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A fulfilled life - Jean Michel Kaneko Photograhie

知足是福。音楽家・演奏会の写真がメインのカメラマン、公開OKの作品は掲載中。IT企業役員、趣味で料理の YouTuber、趣味は仕事と同様大切でロードバイクと料理とワインフリーク。

隅田川水上散歩

DA FISH-EYE 10-17で撮りまくる

 こんなことを発見して喜んでいるのは僕くらいで魚眼使いの方はとっくにおわかりのことなのかも知れない。ペンタの眼デジ用魚眼レンズで撮ってみて面白いと思ったことはフレーミングの対角線とその交点上の水平線、垂直線に被写体をのせると思いの外デフォルメ効果が薄れて広角で撮ったような写真になるということについて。だから構図をそういう広角で撮った歪曲収差が少ない背景として押さえておいて主題を対角線から外し思い切りデフォルメするように配置すると楽しい絵が撮れるんじゃないかということを発見した。--- これをとりあえず今日のエントリ中では〈魚眼のカラクリ〉と仮に名付けておくことにしよう --- 勿論中央を分断する水平線の僅かばかり上部に実際の水平線や地平線をのせれば地球は丸いという表現が出来るし逆に実際の地形やら被写体の形やらをややオーバーにデフォルメして絵にするということも出来そう。単純に歪曲収差を押さえた広角で表現する風景よりも撮影時の思いを込めた写真が撮れると思う。一月に買ったばかりの DA FISH-EYE 10-17 で撮った写真(ちょっとお粗末なのばかりだが)と今日撮ってきた光学系はトキナーとの共同開発 DA 12-24mmF4ED の写真を比べながら僕なりに FISH-EYE の楽しさを綴ってみる。

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  1. 浅草水上バス乗り場 smc PENTAX-DA 12-24mmF4ED AL[IF]
  2. 水上バスが最初にくぐる吾妻橋 smc PENTAX-DA 12-24mmF4ED AL[IF]
  3. 同左を DA FISH-EYE 10-17 で。何も考えずに撮ったのでとりあえず構図はデタラメだが橋の位置をフレーム中央水平線よりやや下方に配しているので焦点距離 11mm でもさほど歪曲は目立たない。といっても撮った時点では〈魚眼のカラクリ〉に気づいていなかったが(笑)
  4. 駒形橋をくぐったところ。これは DA 12-24mmF4ED 。これに〈魚眼のカラクリ〉を少し活かしてみようとしたのが次段。

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  1. 魚眼のカラクリ〉が少し見えてきて左側の浅草の町をオーバーに圧縮して歪曲して並べてみようと撮った一枚 smc PENTAX-DA +いよいよ〈魚眼のカラクリ〉が見えてデフォルメされても楽しいテーマを配してみようととりあえず目に飛び込んでいた首都高を配してみた習作 smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)
  2. 同じく左岸の首都高のカーブとアップダウンをオーバーに配して右岸の高層マンションと対比させてみる smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)
  3. 勝鬨橋を正面に据える。高層ビル群の位置関係がパースペクティブに強調されうまく表現されたんじゃないかと思う←とうぜんレンズの実力

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  1. 日の出桟橋を降りたところワイド端 10mm で。smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)
  2. 左と同じアングルをテレ端 17mm で。smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)
  3. 魚眼のカラクリ〉を守って且つテレ端でとると殆ど普通の広角。月の塔にもっと寄って撮るべきなのよね、これ。稚拙さ丸出し(自爆)。--- 羽田空港ビッグバード smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)
  4. 魚眼のカラクリ〉を逆手に取ったのがこれ。強烈なデフォルメ。--- 羽田空港ビッグバード smc PENTAX-DA FISH-EYE 10-17mm F3.5-4.5ED(IF)

 つまらない写真ばかりお見せして恐縮だがこの〈魚眼のカラクリ〉は単純に極端なデフォルメを楽しみたくて手に入れた僕としては大発見だったのだ。そしてこのようにレンズを設計して製品にしてしまうエンジニアにガツーンとやられた思いがする。魚眼は単純なデフォルメの写真を撮るためだけの単純なものではないと知ってこのレンズの設計者には心から頭を下げようと思う。


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