ドラムマニア BAR GARDEN LIVE!
ライブはまさしくミュージシャンと客でつくるもの
昨夜はドラムマニアの千歳烏山 BAR GARDEN LIVE に行ってきました。始めて行く Bar なので写真撮影はなし。9時からスタートだったのですが遅くなってしまい二子玉川からタクシーを飛ばして着いたのは9時10分頃。お店にはいると「今日はジャズのバンドのライブがあってチャージがかかることと少しうるさいですけどよいですか」とギャルソンに聞かれたので「彼らの演奏を聴きにきたのだ」と告げると彼らのプレイするすぐ前の一番良い席に通してくれました。ギネスを注文して演奏に聴き入りました。
お店の批判をするわけじゃないがライヴの前に小高さん(ドラムマニアリーダー)から頂戴したメールによれば店側の要望としてお酒を飲む人のBGMとして演奏して欲しいとの事だったらしいがそれではちょっとミュージシャンが可哀想。生の演奏というのはオーディオセットのボリュームを下げるような分けにはいかないのだ。そのせいか一回目のステージはちょっとちぐはぐな感じがしてしまったのは気の毒だった。一回目の終了後メンバーたちとソーセージをつまみながらもろもろの話をした後いざ2回目のステージへ。彼らは軽い一杯で勢いをつけたように今度は音量を上げ普段の彼らの演奏へと戻っていく。聴衆も一回目とは大違いのノリで拍手も大きくなり手拍子も彼らのリズムと合ってくる。飲食店でのざわめきと同化していくフュージョンサウンドの雰囲気はなかなかのものだ。ギターの二人(二階堂さんと矢部さん)がお酒ですっかりハイテンションになってエンディングソロの長い掛け合いをやるとベースの小口真希ちゃんがニヤリと笑う。彼女のニヤリは女の子のニヤリではなくすっかりミュージシャンのニヤリでなかなかニヒルで美少女なのに美少女を売り物にしないニヤリのしかたが僕はとっても好き。演奏終了後は再びテーブルをかこんで彼らと呑む。小高さんが楽器を片付けてくるからギタリスト二人と呑んで待っていろというのでそうしたら小高さんと真希ちゃんが戻ってくるころにはすっかり酔いが廻ってしまった。秋のイベントの話を少ししてあとはなんかあんまり覚えていない。一つ印象的だったのは人間の心の造型としての芸術表現と脳モジュールについて話したら二階堂さんが「もう一度大学へ行きてぇーっ!」と叫んで共感してくれたことかな。なんだかんだ呑み騒ぎ続け夜はあっという間に更けてしまって朝までコース。彼らにとってはいろいろ反省点もあるのでしょうが聴いている方としては臨場感のある楽しいライブでしたよ。真希ちゃんが言うようにライブとはアートとは客とミュージシャンが一体になって共感するところから作り上げて行くものなのだ。ひとりひとりの心の中に造型されて行くものであると同時に純粋持続に後押しされた経験によって言葉が不要なサウンドという言語で感動を共有することが出来る素晴らしい時間の断片である。ドラムマニアのみなさん有り難う!そしてお疲れ様でした。
PS:ライブ直後に小高さんから丁寧なお礼のメールを戴ききちんとお応えしなければと思っていながら三週間も過ぎてしまって漸くこのテキスト書いた。どうもすいません。