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A fulfilled life - Jean Michel Kaneko Photograhie

知足是福。音楽家・演奏会の写真がメインのカメラマン、公開OKの作品は掲載中。IT企業役員、趣味で料理の YouTuber、趣味は仕事と同様大切でロードバイクと料理とワインフリーク。

アウトラインプロセッサとしてのfILOFAXとPerikan

メモやダイアリを越えてコンパクトで最高の道具になる

When fILOFAX note is made

When fILOFAX note is made :
     DLUX-2 DC Vario-Elmarit 28-105mm f/3.6 1/100sec. -2/3EV 28mm WB AUTO ISO400

 普段思いついたこと、見て感動したことなどをちょっとメモをするというと僕の場合はシステム手帳である。勿論 TO DO や携わっているプロジェクトや新しいプロジェクトの準備や関わる人たちについてのメモや連絡先からサイトやサーバーののパスワード、ソフトウェアのプロダクトキーに到るまで全てシステム手帳にペンで手で書いている。随分アナログなやり方だとか古いちか言われてもそれが一番整合性がとれるし、能率も良い。僕が使っているシステム手帳はfILOFAXというイギリス製の若い頃に当時カーグラフィック編集長だった小林章太郎さんに薦められたものだ。

 僕はいくつかの職場を掛け持っているが職場ごとに Mac があるし、Windows 機と2代体制のところもある。家には iMac の24inch や MacMini があってその他に PowerMacG4 とパナソニックの Let's Note の一番小さい CF-R5 がある。それにも関わらず尤も高機能で効率の良いメモやアウトラインプロセッサは fILOFAX のシステム手帳なのだ。 なんと言ってもコンピュータが分散しすぎていて一時は EmacsiCal のオンラインカレンダー、最近まではミクシのカレンダーで予定や TO DO を管理しようと試みたことがあるし、その昔は Now Up-to-Date & Contact などというソフトを使ってオンラインでそれらを管理することを試みていたこともあったが結局、効率、間違いの少なさ、コンピュータも入れ替えごとの煩わしさを考え得るとシステム手帳、それも fILOFAX のシステムが一番自分にフィットしていると言う結論に到達したのだ。

 一つには僕が常にコンピュータの前に座っているというわけではないというのもあるかも知れない。しかしそれだけではないだろう。仮にいくら仕事ではつねにコンピュータの前に座っていたとしても、通勤までの往復の時間もあるだろうし、休日に外出したり旅に出たり、あるいは仕事での出張もあるだろう。どこにいてもどんなときでもササッとバッグから取り出して思ったことをストレス無く滑るように書き込めるのはキーボードやタッチペンではなく上質な用紙を系統立ててアーカイブできるシステム手帳と秀逸で勝れたホールディングとペン先を備えたペンに勝るものはないのである。

 僕にとってはそのシステム手帳が fILOFAX であり、そのペンが MontBlanc や Pelikan なのである。ところでではいくら良い万年筆と用紙の組み合わせであってもテキストの入出力がキーボードより速いのかと問われればそれはキーボードのほうが速いと言わざるを得ない。特に最新モデルの iMac や MacBookAir のキータッチはいわゆるカミソリタッチで使いやすいことこの上ない。しかし紙に書くのはなにも順序立てられたテキストばかりではない。fILOFAX はその機能上アウトラインプロセッサの役割も果たすのだ。

 人間読んだり、書いたりしている時間だけが全てではない。そういうのは頭を使っているとは言わないだろう。ルーチンな思考作業以外で只頭の中でいろいろと反芻しながら、考えている、思考を組み立てているという時間が頭を使うという脳の作業のうちでは僕の場合、一番長いし多いと思う。そしてそれはいろいろな場所やシーンで起こりうる。それをどんな場所であれ、一通り区切りが付いたらまず書き出すというのが僕にとってはとても大切なことだ。ただ其処までならシグマリオンのようなモバイル端末やPDAでも出来る。シグマリオンはノートパソコンと違ってラップトップを開いてから入力までのタイムラグがないのでPDA並に便利だしかつては僕も使っていたことがある。

 しかしこれから先の作業をモバイルPCやPDAでは出来ないのだ。箇条書きしたテキストに番号を振ってみたり。文節に/を入れて別の文脈にしてみたり、はては番号を書き換えたり、紙面に図形を書き込んだり縦横無尽に矢印を引いてテキストのアウトラインを作ったりという作業だ。ここまでやるとモバイルPCやPDAでは操作に割り当てる動作や思考が還って全体の流れを邪魔してしまうのだ。こんな時は滑るように文字を起こしてくれる手に馴染んだ上質な万年筆とある程度スペースのある良質な紙面が必要だ。結局システム手帳と万年筆というアナログな組み合わせがもっともコンパクトで最大限の性能を発揮する道具なのだという結論に達した。様々なシーンや場所で、例えば通勤途中の電車の中や喫煙所、便所、自転車に乗っているときなら適当なところで自転車を止めて fILOFAX と Pelikan がメモ帳からアウトラインプロセッサまでの役割を果たしてくれる。勿論写真の露出データやフォルムデータ、場所や時間、そしてその時に考えたことも fILOFAX に記録している。

♪BGM while writing


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